遅めの紅葉が楽しめる「糺の森」と「河合神社」

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yukoプロフィール
2021年11月29日 

京都には紅葉の名所がたくさんあり、毎年秋が深まると、今年はどこに行こうかと家族や友人と計画を練るのが楽しみです。紅葉といえば、例年11月半ば頃が見ごろですが、今回は少し遅めの紅葉が楽しめるスポットに行ってきました。

京阪電車出町柳駅の西、高野川と賀茂川が交わる場所に広がるのが史跡「糺(ただす)の森」。縄文時代と同じ原生林が今も残る、街の中の森です。

水面に木々が映り、とてもきれいでした。ここは平安時代から紅葉の名所だったそうです。

広さ約3万5千坪(東京ドームの約3倍)の敷地にはケヤキ、エノキ、ムクノキなどの木が自生しています。春は新緑、夏は大木がつくる涼しげな木陰、そして秋は紅葉と四季折々の美しさが楽しめます。観光客も多く見られますが、地元の方がのんびり散歩する姿が目立ちます。

この糺の森はガイド仲間の間で「紅葉シーズン最後の砦」とも言われています。京都市内各地の紅葉が終わりかけた頃でもここならまだ美しい風景が見られるのです。今回は11月半ばに訪問しましたが、青葉も多く、紅葉はこれから、という感じでした。これからの色づきが楽しみですね。

11月中旬撮影。落ち葉を踏んで歩くのが楽しい。紅葉の見ごろは京都市内と比べておよそ半月遅い

糺の森の南端にある「下鴨神社」の摂社「河合神社」にも立ち寄りました。こちらは歴史ある古い神社で、女性守護の信仰を集めています。

美麗の神さまをお祀りしている河合神社

この神社で有名なのが「鏡絵馬」です。手鏡の形の絵馬に自分の化粧道具でメイクを施し、裏に願い事を書いて奉納します。外見だけでなく内面も美しくなるという願いが込められていて、若い女性を中心に人気です。この日は着物姿の女性も多く見かけました。

境内にはお化粧を施すための「鏡絵馬お化粧室」もあります。
奉納された鏡絵馬です。それぞれの絵馬に特徴があり、つい面白い絵馬を探してしまいます。

境内では「美人水」もいただけます。下鴨神社のカリンの庭でとれたカリンと御神水で作られているそうです。ほんのり甘く、すっきりとした味で散策に疲れた体が癒されました。

きれいな黄金色をしたドリンクです。ホットとアイスがあり、私はホットをいただきました。

糺の森から下鴨神社の本殿にかけては、年に数回ある大きなお祭りの時はたくさんの人でにぎわいますが、日ごろは広大な敷地をのんびり散策できます。早朝から夕方までいつ訪れても気持ちのいい風が吹く、私のお気に入りの場所です。

河合神社

京都市左京区下鴨泉川町59
TEL:075(781)0010(下鴨神社)
https://www.shimogamo-jinja.or.jp
営業時間等はHPから確認を

プロフィール

yuko

在住エリア:京都市左京区
メインテーマ:京都の文化(社寺、庭園、伝統工芸、建築)
子育てがひと段落ついた頃から、大好きな英語を生かせる通訳ガイドの仕事を始めました。
近くに住んでいるのに知らなかったことや、何度も訪れているのに気づかなかったことなど、新しい発見にあふれる街。迷子になって楽しい街、京都が大好きです。