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奥深い塩豆大福、シンプルで美しい「笹屋藤良」の和菓子

WEBフレンド

なつみプロフィール
2021年11月10日 

10月某日。その日わたしは、近鉄小倉駅から南へ徒歩5分ほどのところにある和菓子屋さん、「笹屋藤良」さんの前にいました。

近鉄小倉駅から住宅街の方へ入るとある、昔ながらの和菓子屋さん。

その日は、わたしが京都で一番好きな和菓子である、笹屋藤良さんの「塩豆大福」が販売再開される日。

夏の間は販売休止していた塩豆大福。
涼しくなる秋ごろに再開予定と聞いていましたが、今年は夏が長くて、なかなか涼しくならないな…と思いつつ、毎日お店のInstagramをチェック、まだ再開されないのか…と悶々とする日々。

待ちに待ったお気に入りを、ファンとしては絶対に開店と同時にGETするんだ!!!と意気込んだわたしは、30分も早くお店に到着してしまい、意味もなく周辺をうろうろしていました…(笑)

そもそも、甘いもの大好きなわたしと笹屋藤良さんとの出会いは、足しげく通っている宇治橋通り商店街の「大阪屋マーケット」内で催事出店されていたことがきっかけでした。

マーケット内のバインミー屋さんから美味しいよ!とオススメされて買った「塩豆大福」「イチゴ大福」「福豆大福」が美味しくて美味しくて。

お店は近鉄の小倉駅近くと、大阪屋マーケットからも2~3kmの距離だったので、大好きな街・宇治のグルメを食べつくす際に、笹屋藤良さんに寄る、という項目が追加されたのでした。

笹屋藤良さん自慢の塩豆大福の秘密もうかがってみました。

塩豆大福は土曜日限定販売。朝からわたしは5個も買ってしまいました。だって美味しいんだもん。

こちらの塩豆大福に使用されているのは北海道産の赤エンドウ豆。

赤エンドウ豆は収穫時期が早く、現在お店にある塩豆大福は今年収穫された新豆(※新米ならぬ新豆!)を使用しているそうで。
取れたての新豆には、豆特有の新鮮な青臭さが残り、味に奥行きがあるとのこと。

また、塩豆大福の生地は求肥ではなく、もち米を米から蒸して、搗いて、おもちにする製法で作っているそう。
手間暇をかけて、大事に大事に作られているんですね。
実は塩豆大福を食べた時、すごく弾力があり、大福自体にしっかりと主張があると感じていたんです。
製法を聞くと納得しました!

他の大福は生地がフルーツやあんこを引き立てている印象でしたが、塩豆大福は豆・おもち・餡子がそれぞれしっかりした味と食感で、いい塩梅に組み合わされている、と思いました。

かにも、毎日の気温や素材の状態に合わせて少しずつ作り方を変えることで「笹屋藤良の塩豆大福の味」が生み出されているそう。

和菓子って、素材の味が表に出る分、きっと嘘やごまかしができないものだと思っていましたが、やはり製作の裏側を聞くとすごく奥深い…。

お話を聞いているだけで、どれだけの愛をもって塩豆大福を作られているのかが伝わってきました。
絶妙なバランスの上に成り立っている塩豆大福を、毎回、美味しい!美味しい!としか思わずに、バクバク食べてしまっていたのが、ちょっと恥ずかしい…(笑)

何度でもリピートしたくなる理由は、そのシンプルさを生かすこだわりなんだなあ…。

楽しみしていた塩豆大福が、裏話を教えていただいたことによって、今まで食べていたのとは違って感じられました。

新豆のこともあるし、しっかり味わって食べよう…と意識して実食してみました。

ほうじ茶大福200円(左上)、シャインマスカット大福280円(右上)、塩豆大福200円(左手前)。

ほっくりした豆はいつも通り、固すぎず柔らかすぎずの食感、主張も激しすぎずそっと大福と一体化している感じでした。
言われてみれば少し新豆の青っぽさ、ほんのちょっぴり苦みのようなものがあるように感じました。

甘すぎず、でもしっかりと塩豆の赤エンドウ豆の主張もあるところがとても美味しい。
搗かれたおもちのもち米の甘さも感じられました。

塩豆大福愛が強いですが、シャインマスカット大福も、ほうじ茶大福も大好き!

豆大福はお餅が分厚いと聞いたので切って並べてみました。
シャインマスカット大福は求肥部分が薄め。
エンドウ豆もごろごろと入っているのが、わたしがこの大福を好きな理由の1つでもあります。

ちなみに塩豆大福は土曜日のみの限定販売。午後3時頃には売り切れている可能性があるので、朝一番に行くか、電話でお取り置きがおすすめです。

朝一番だったのでショーケースに出てないところを撮ってしまいましたが、店頭に出ていないだけで買えました。

シャインマスカット大福もフルーツの甘みを大福部分が包み込んでいてものすごく好きです。
季節によってパイン、レモン、イチジク、シャインマスカット、イチゴなどの種類があります。

ほうじ茶大福は、中にクルミが入っていて、少しの苦みとほうじ茶の渋みや香ばしさと、あんこ部分が組み合わさるともう…たまらないです。

涼しくなってきて、空に月がぽっかり浮かんでいる日に、コーヒーや渋くて熱いお茶と、秋の夜長を楽しむのも一興かもしれません。
(わたしはコーヒーとの組み合わせが最近のお気に入りです。)

京菓子司 笹屋藤良

宇治市小倉町南堀池94-3
TEL:0774(22)1541
https://www.instagram.com/sasayafujiyoshi/
※営業時間等は公式SNSで確認を

プロフィール

なつみ

在住エリア:長岡京市
メインテーマ:美味しい食べ物/自転車
こんにちは。なつみです。
ご縁があって最近京都暮らしを始めました。実は高校生のころから、わたしにとって京都は特別な場所で、よく二寧坂界隈を散歩していました。素敵な場所ばかりで毎日楽しく過ごしています。
そんな新人から見たオススメのあれこれを、ご紹介できればと思っています。
おっ!と思ったら、ぜひそのお店やスポットに足を運んでみてください。よろしくお願いします。