お箸を買いにお気に入りの「市原平兵衞商店」へ

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yuko

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2021年10月13日 

みなさんは毎日どんなお箸を使っていますか? 私はここ数年、家族がどのお箸を使ってもいいように、同じお箸を10膳ほど用意して使っていました。ある日、娘達と外国と日本の食文化の違いについて話していたのですが、ふと、「外国ではナイフやフォークは人と共有するものだけど、日本には個人が自分のお箸を持つという文化があるな・・・」と思いました。

「よし、今年は家族のお箸を買い揃えよう!」ということになり、お誕生日に合わせてお箸を買うことにしました。

四条堺町の角を曲がるとすぐに見える、「箸 いちはら」の看板。フォントがかわいいですね。

私の中で京都でお箸専門店といえば、ここ、「市原平兵衞商店」さんです。明和元年(1767年)創業という伝統あるお店で、何度か移転されのち、現在は四条通り堺町を下がったところに店舗を構えていらっしゃいます。夏の始めに娘たちのお箸を買わせていただき、今日は私と主人のものを買いに行きました。

漆と貝で細工されたお箸は商品名も素敵。お手頃なお値段のものから高級品まであります。

店内には素材やかたちの異なるお箸が400種類以上。悩みだすと時間がいくらあっても足りません。今日はお店の方にお薦めをお尋ねしました。

どのお箸も見本があり、実際に手に取って重さや感触を確かめることができます。

まず、お薦めしてもらったのは、竹のお箸。竹は縦方向に繊維があり、強く、しなやかで折れにくい性質を持っています。そのうえ、軽い、というのが特徴だそうです。重さや持った感覚、絵柄がある、なしというのは個人の好みですが、箸先が細いものが使い勝手がいいと言われているそうです。

こちらは「もりつけ箸」。同じく竹製です。本来は料理人が料理を盛りつけるために作られたそうですが、短いものは食事用にも使えるそうです。お箸の上の部分が削ってあり、そこは、煮物など柔らかいものをつまむときや、へらの代わりとしても使えるという優れものです。繊細なお料理を崩さずに盛りつけるために箸先がとても細くつくられていました。こういうシンプルなお箸もいいですね。

竹以外の木を使ったお箸もたくさん揃っています。黒檀や紫檀といった銘木でつくられたお箸は重厚感があり、光沢がとてもきれいでした。うっとり眺めたくなります。

シックな色あいですが、光沢があり、存在感のあるお箸たち。

そして、思わず目が止まったのが、スネークウッド製のお箸です。「スネーク?蛇?」そうです、スネークウッドは南米原産で「蛇」の皮のような木目をもち、世界一重い木のひとつだと言われているそうです。たしかに、持ってみると、ずっしりとした感じ。

今回私が購入したのは、最初に薦めていただいた、竹のお箸「平安箸」(拭き漆仕上げ)です。お箸全体に拭き漆という、漆を刷り込み余分な漆を何度もふき取る加工が施されていて、変色しにくく、手入れのしやすいお箸だそうです。

手元の上の部分に赤い漆が施されています。長さ22.5センチ。4650円。

早速、夕食に使いましたが、手に持つと竹のやさしさが伝わるほどよい重さとシンプルな色と形がとても気に入りました。細い箸先でつまむといつものおかずがいつもより美味しく感じました(笑)。

いいお箸は劣化しにくく、丁寧に使えば長く使えるそうですが、毎年買い替える方もいるそうですよ。

最近は家でご飯を食べる機会が増えましたが、新しいお箸で気分も変わり、食事の支度をするのが楽しくなりました。

市原平兵衞商店

京都市下京区堺町通四条下ル小石町118-1
TEL:075(341)3831
https://ichiharaheibei.com
※営業時間等はHPから確認を

プロフィール

yuko

在住エリア:京都市左京区
メインテーマ:京都の文化(社寺、庭園、伝統工芸、建築)
子育てがひと段落ついた頃から、大好きな英語を生かせる通訳ガイドの仕事を始めました。
近くに住んでいるのに知らなかったことや、何度も訪れているのに気づかなかったことなど、新しい発見にあふれる街。迷子になって楽しい街、京都が大好きです。

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