花山椒をオイル漬けに

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トモリロプロフィール
2021年5月13日 

こんにちは。畑が趣味で、美山の畑に通っているトモリロです。
いつものように畑に行ったある日、美山の友人が声をかけてくれました。

「ハナザンショー、要りませんかあ?」
「・・・ハナザンショー? それ何ですか?」
「山椒の花です。今、ちょうど咲いているから、良かったらどうぞ~」

山椒の花!そうか、山椒にも花が咲くのだ!

それまで山椒の花をまったく認識していなかった私ですが、知らない食べ物は食べてみたくなる性分なので、少しいただくことにしました。

美山では、庭や田畑のそばなどで大きな山椒の木をよく見かけます。美山通いをする前の私は、植木屋さんで売っている盆栽サイズの山椒の木しか見たことがなかったので、美山で人の背よりも高く育った山椒の木を見て驚きました。

ちなみに山椒の葉の収穫期は、春先のまだ葉がやわらかい時期。そして山椒の実の収穫期は初夏で、まだ実が青いうちに摘むのが良いのだそうです。

友人の家の庭にも山椒の木が2本あります。どちらも「いつの間にか生えていた」そうで、彼らによると「挿し木をしてもうまいこと育たんけど、自然に実が落ちて芽が出てきたらうまいこと育つ」のだとか。

なんだかのどかで素敵だなあと思いつつ、4月の下旬のわずかな時期にしかお目にかかれないという貴重な山椒の花を摘んでもらいました。

山椒の花はとても小さくて、よく見ないと気づきません。枝から伸びた葉の根元に小さな黄色い粒のような花がポツポツと咲いています。それを潰さないようにそっと摘む。繊細な手作業です。

お味見ができれば十分なので、手のひらに乗るくらいだけ花を摘んでもらいました。まずはそのまま噛んでみると、山椒特有のあのスッキリした風味がほんのりと感じられました。山椒の葉や実よりもずいぶんと淡い風味です。

美山では主に佃煮にするそうですが、それには少ない量なので、どうして食べようかと迷っていると「オリーブ油なんかに香りを移して使ってみたら?」と友人がヒントをくれました。

持ち帰った山椒の花は、摘んだ時よりもさらに香りが淡くなっていました。そのためオイルは味と香りにクセのないアボカドオイルを使い、弱火でじっくりと数分間加熱しました。

スプーンで味見をしてみると、後口にわずかに山椒の香りが漂う程度。もっと味を出したいので、瓶に入れて数週間おいてみることに。ついでに、花を採ったあとの小さな枝は、白ワイン漬けにしてみました。

ハーバリウムみたいにかわいい花山椒のオイル漬けができました。しばらくキッチンに飾って眺めながら、花山椒オイルの完成を気長に待ちたいと思います。

プロフィール

トモリロ

在住エリア:京都市右京区
メインテーマ:野菜作り/食文化
京都生まれの京都育ち。外国人の夫と二人で小さな飲食店を営んでいます。趣味は、畑。美山に通って有機野菜を作っています。
畑には誰かに聞いてほしくなる発見がいっぱい。そんな畑ばなしや、食にまつわるアレコレを中心に発信します。