春、京都市内のあちこちで色とりどりの花が咲き始めます。風情のある4カ所をピックアップ。地下鉄に乗ってお出かけしてみませんか。 ※文中の見ごろは例年の場合。天候によって変わる場合があります
水路沿いを彩る菜の花 桜との共演も楽しめます
本文明治時代に琵琶湖の水を引き込むためにつくられた「山科疏水」。諸羽トンネルから安朱橋までの約200mが、菜の花の鮮やかな黄色で彩られます。毎年、植え替えが行われるなど、地域住民の手で大切に育てているそう。例年、同時期に咲くソメイヨシノとの共演も楽しめるほか、水路ではびわ湖疏水船も運航。船の上から眺めるのもいいですね。
山科疏水
- 京都市山科区四ノ宮新開畑ほか
- TEL:075-672-7709(上下水道局総務部総務課)
- 地下鉄「山科」駅から徒歩約10分
甘酸っぱい香りに包まれる 約70本の桃林
白、紅、ピンクの桃の花が重なり合うように咲きほこり、辺りは甘酸っぱい香りに包まれます。「京都御苑」の蛤御門から入り右手にある桃林。約70本の木が植えられた、桃の花の名所のひとつとして親しまれています。林の中は散策路やベンチなどもあり整備されていて、のんびりと鑑賞できますよ。下立売御門東などに開花するユキヤナギにも注目を。
写真提供:環境省京都御苑管理事務所
京都御苑
- 京都市上京区京都御苑3
- TEL:075-211-6364
- 苑内自由
- 拝観料/無料
- 地下鉄「丸太町」駅または「今出川」駅から徒歩約5分
多宝塔とハクモクレンのコラボレーション
本文が入ります。「永観堂」庭園内の放生池(ほうじょういけ)。その周りにあるハクモクレンの純白の花から甘い香りが漂います。花は開き切らずに上向きに咲くのが特徴。満開でたくさんの花をつけた姿は白い小鳥が止まっているようといわれ、遠くから見ても存在感があります。釈迦堂の奥にある多宝塔とともに、趣のある写真を残しても。
永観堂
- 京都市左京区永観堂町48
- TEL:075-761-0007
- 9:00~17:00(受け付けは16:00まで)
- 拝観料/600円(一般)、400円(小・中・高校生)
- 無休
- 地下鉄「蹴上」駅から徒歩約15分
小さくかれんなアセビを国の名勝で鑑賞
古くから日本の野山に自生し、白や紅、ピンクの花を咲かせるアセビ。釣り鐘形の小さくかれんな花が春を知らせてくれます。東本願寺の飛地境内地にある国指定の名勝「渉成園」にその姿が。園林堂周辺や北大島など各所に見られるので、広大な庭園をゆっくり散策して。ほかに、ボケや桜なども楽しめますよ。
写真提供:植彌加藤造園
渉成園(しょうせいえん)
- 京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
- TEL:075-371-9210
- 9:00~17:00(11~2月は~16:00、受け付けは閉園30分前まで)
- 拝観料(庭園維持寄付金)/500円
- 無休
- 地下鉄「五条」駅から徒歩約7分
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