近場で楽しむ森林浴

2022年8月3日 

シティリビング編集部

木陰が心地よい森林浴。市バスや地下鉄で気軽に行ける、近場のスポットを紹介します。

季節の生き物に出合える
街中に復元された森

枝葉が揺れる音や鳥のさえずりにリフレッシュできそう。「梅小路公園」内にあるこちらは、都市空間に自然の生態系を復元した〝ビオトープ〟です。20年以上かけて今の環境になったという森の中では、季節の野鳥や昆虫などに出合えますよ。地上約3mの高さに設置された「樹冠回廊」を歩くと、木々がいつもより間近に感じられます。

約85m続く「樹冠回廊」。道中に設置されている自然にまつわるクイズにもトライ

夏はキビタキのさえずりが聞こえてくることも。羽のオレンジが鮮やかなのはオス

いのちの森

  • 京都市下京区観喜寺町56-3 梅小路公園内(「朱雀の庭」から入園)
  • TEL:075-352-2500
  • 9:00〜17:00(最終入園16:30)
  • 月休(祝日の場合は翌日休)
  • 入園料/200円(「朱雀の庭」と共通)
  • 地下鉄「京都」駅下車、市バス「京都駅前」停から205号で「七条大宮・京都水族館前」停下車、徒歩約5分


大文字山を望む低山で軽めのハイキング

一帯が「吉田神社」の境内になっている「吉田山」。いくつか登山口があり、いずれも10〜20分で山頂に到着します。山頂の広場からは大文字山を見ることもできますよ。おすすめは吉田神社の表参道から吉田山緑地公園を経由して山頂へと登るルート。道がなだらかで休憩スポットが多く、頭上を覆う木々が涼やか。軽めのハイキングに出かけてみては。

山頂の東側に見える大文字山。足元に方角を示すオブジェがあります

吉田神社から5分ほど登ると、ベンチや遊具が整備された吉田山緑地公園が

吉田山

  • 京都市左京区吉田神楽岡町30番地
  • TEL:075-771-3788(吉田神社)
  • 無休
  • 地下鉄「東山」駅下車、市バス「東山三条」停から206号で「京大正門前」停下車、徒歩約13分


住宅街に囲まれた丘は気分転換の散歩にぴったり

「双ヶ丘」の名前の由来は三つの丘が並んでいることから。住宅街に囲まれた場所ながら、山中はとても静かで気分転換にぴったり。「三の丘」入り口からふもとの遊歩道を北へ歩いていくと、石畳や草花の咲く広場の景観も楽しめます。「一の丘」入り口から丘を登り、約10分で展望台に到着。山頂からは嵐山方面や仁和寺周辺を見渡せますよ。

山中は道が整備されています。各丘に登山口があるので、自分に合った地点から展望台を目指して

「一の丘」入り口のそばにある「こもれびのひろば」。トイレやベンチがあり、お弁当を広げる人の姿も

双ヶ丘(ならびがおか)

  • 京都市右京区御室双岡町
  • TEL:075-222-3130(京都市文化財保護課)
  • 無休
  • 地下鉄「太秦天神川」駅下車、市バス特93号・75号で「双ヶ丘」停下車、「三の丘」入り口まで徒歩約4分


神聖な空気の参道を歩くと心がおだやかに

山科区「御陵(みささぎ)」の地名の由来になった、第38代天智天皇の陵墓。京都最古の天皇陵として知られ、古墳の形状が近代の天皇陵のモデルになっているとか。参拝所へ向かう参道の両脇には、青モミジなどの木々が。神聖な空気が漂う道を歩くうちに、心も落ち着きそうですね。天皇陵の裏手には琵琶湖疏水の遊歩道もあるので、併せて散策しても。

参道は約500m。車が行き交う三条通から距離があり、周囲も森なので静かです

最奥にある陵墓にお参りを。「上円下方墳」と呼ばれる、古墳時代末期のもの

天智天皇 山科陵(やましなのみささぎ)

  • 京都市山科区御陵上御廟野町
  • TEL:075-541-2331(宮内庁書陵部月輪陵墓監区事務所)
  • 8:30〜17:00
  • 無休
  • 地下鉄「御陵」駅から徒歩約12分

(記事元:「シティリビング京都」2022年7月29日号)