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原寸大、間近で観る「最後の審判」は圧巻―「京都府立陶板名画の庭」

WEBフレンド

大好チヨ子プロフィール
2022年9月12日 

一年を通じて私がよく出掛ける場所に「京都府立植物園」がありますが、植物園北出口近くにある「京都府立陶板名画の庭」をご存知ですか?
1994年開館当時から何度か拝見し、その壮大な作品に圧倒されたものです。
植物園に行ったので、久しぶりに立ち寄りました。

地下鉄北山駅3番出口を出てすぐのところに入り口受付があり、チケットを購入するのですが、京都府立植物園とのセット券なら割引料金になります。

地下鉄北山駅3番出口を出てすぐ

世界初の「絵画庭園」

こちらは名画を陶板画で再現した作品が展示されている、野外美術館です。
陶板画とは、原画を撮影したフィルムを元に陶製の板に転写したもので、陶器の性質を持つため、屋外展示でも色褪せず美しい状態を保つそう。制作当時の絵画の状態を陶板作品にしてあるそうなので、現物を観に行けない身としては、雰囲気を味わえて良いですね。

入館して通路を進んで行くと、入ってすぐの池の中にモネ作「睡蓮・朝」の陶板画が展示されていてます。水中にあることで作品の水面も波打っているように見え、描かれた睡蓮にも動きを感じられました。

モネ「睡蓮・朝」の陶板作品

更に、そこから真っすぐ進んで行くと、右手には、鳥羽僧正作「鳥獣人物戯画」甲巻・乙巻の陶板作品が、はるか向こうまで続いています。こちらは原寸を縦横約2倍に拡大した、長さ約20mもある2作品になっていました。絵が実物よりも大きくて、細部までよく観えました。

鳥羽僧正作「鳥獣人物戯画」の陶板作品

角を曲がっては階段を下りて展示を観てゆくため、進路はジグザクに進みました。建築士の安藤忠雄さんがデザインされた建物だそうで、面白い造りです。

右奥の入り口から手前に進み、次は左奥へ行きます

施設内は滝などもあり、水音を聞きながら作品を眺められるのでした。「絵画庭園」とも言われており、屋外で解放感を感じつつ絵画の鑑賞ができるのは、ここならではの醍醐味。

原寸大の作品は圧巻

スロープを地下2階まで降りると巨大な作品が全貌を現しました。

そばに立って見上げると、間近に迫るミケランジェロの「最後の審判」はほぼ原寸大で大迫力。

ミケランジェロ作「最後の審判」の陶板作品

この作品を含む4点は1990年に「国際花と緑の博覧会」に出品されたもので、その他の陶板作品ともども寄贈されたのだとか。

もう一つの大作、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」の陶板画も、ほぼ原寸大。4m×9mほどの作品なので、見ごたえがあります。

レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」陶板作品

陶板画ならではの楽しみ方

通路の壁際には、所々にベンチが置かれていたので、腰かけて大きな作品を眺めることができました。流れる水音を聞き、通路を通り抜ける風を感じていると、夏の猛暑もしばし忘れるほど。

張澤端作「晴明上河図」陶板作品

そして、出口近くには名画の3作品—ゴッホ作「糸杉と星の道」・ルノアール作「テラスにて」・スーラ作「ラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後」と様々な美術館所蔵の作品の陶板画がありました。
通常なら横に並ぶことのない名作たち。

本来ならば、それぞれの作品は礼拝堂・修道院・寺・各国の美術館にあってなかなか観られないものなので、屋外の明るい光の中で間近に鑑賞できるのは、陶板作品ならではの魅力ですね。巨大作品と共に写真撮影したり、雨の日に水の滴る作品を鑑賞したりと、様々な楽しみ方ができそうです。

左から ゴッホ「糸杉と星の道」・ルノアール「テラスにて」・スーラ「ラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後」

京都府立陶板名画の庭

京都市左京区下鴨半木町
TEL:075(724)2188
http://kyoto-toban-hp.or.jp/
開館時間等はHPから確認を

プロフィール

大好チヨ子

在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。