今年、開通150周年を迎える「新京極通」。それを記念した写真展が、商店街で企画されていますよ。
土産物店が軒を連ね、修学旅行生や観光客がそぞろ歩く…。新京極通といえば、そんな風景を思い浮かべる人も多いのでは。
「1872年に開通してから今年で150周年。〝エンターテインメントストリート〟として歩んできた新京極通の歴史を振り返り、今後につないでいきたいと思っています」
そう話す西澤摩耶さんは、「新京極商店街振興組合」の広報委員長です。150周年を迎えるにあたり、西澤さんを含む同組合の理事たちが「新京極商店街150年記念事業実行委員会」を結成。3年前から記念事業を進めてきました。
まずは2020年末、商店街各店舗の統一看板を約40年ぶりに一新。昨年には、商店街のアーケード放送をリニューアル。地元の子ども合唱団と一般募集した子どもたちによる元気な「まるたけえびす」のわらべ歌が、毎時30分に流れるようになりました。
そのほか京都精華大学の学生にも協力してもらい、近隣の高齢者にヒアリングを実施。通りの歴史をまとめた記念冊子を、2026年の完成を目指し制作中だそう。
「冊子制作にあたり、組合では昔の新京極通の写真を募集しています。お持ちの方はぜひ商店街の事務局へお知らせください」
過去から未来へ思いをはせて
150周年の幕開けとして、2022年4月1日(金)から行われるのが「昔を調べ、今を伝え、未来を創る新京極今昔写真展」。会場は同商店街内の広場「ろっくんプラザ」です。組合員や近隣の人などから集めた新京極通の懐かしい写真をずらりと展示。昨年の6月に銭湯「玉の湯」で、9月に中京区役所、11月に新京極公園で開催し好評を得ましたが、今回新たに加わったものも。合計140点の中から、厳選した50点が見られます。
「注目は、昭和51年と令和3年の比較展示です」と西澤さん。「今はコロナ禍もあり人通りが減ってしまいましたが、昭和50年〜60年ごろの新京極通は本当に〝密〟な状態で、祇園祭の宵山の日などはなかなか前に進めないほどだったんです」。写真からは、そんな当時のにぎわいが伝わってきます。ほか、アーケードがなかった昭和初期の1枚など貴重なものも。
「昨年開催したときには、『懐かしい』と何度も通う近所の人も。
新京極通は老舗と新店が共生する場所。ぜひ府内外から足を運んでもらい、思い出とともに新鮮な商店街を感じてもらいたいですね」
写真展を皮切りに、大規模な夏祭りや大手化粧品ブランドとのコラボ企画なども進行中だとか。活動の様子はホームページ=https://www.shinkyogoku.or.jp=で。問い合わせ、写真持ち込みは新京極事務局(中京区新京極通六角下る桜之町438番地1 べんてん堂ビル3階)=TEL:075(223)2426=へ。
- 昔を調べ、今を伝え、未来を創る
新京極今昔写真展 - 開催期間/2022年4月1日(金)~30日(土)
期間中は24時間展示
会場/ろっくんプラザ(中京区桜之町430-1)
開催初日はテープカットなどあり
(2022年3月26日号より)
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