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映画「ミュジコフィリア」京都舞台挨拶に井之脇海さん、松本穂香さんらが登場!

2021年11月16日 
©2021 musicophilia partners ©さそうあきら/双葉社

11月12日、TOHOシネマズ二条で行われた「ミュジコフィリア」の京都先行公開記念舞台挨拶。俳優の井之脇海さん、松本穂香さん、監督の谷口正晃さんが登壇し、脚本・プロデューサーの大野裕之さんが司会を担当しました。

開演前には撮影に協力した京都市立芸術大学の有志が、弦楽四重奏を披露。会場は華やかな雰囲気に包まれます。

映画の舞台は京都の芸術大学。若者たちの音楽への情熱や葛藤が瑞々しく描かれます。
今作が映画初主演となる井之脇さんが演じるのは、天性の才能がありながら父と兄へのコンプレックスから音楽を憎んできた美術学部の朔。朔に思いを寄せるピアノ科の学生・凪役の松本さんは、ギターと主題歌も担当しました。

オール京都ロケ、賀茂川や大文字山でも撮影

©2021 musicophilia partners ©さそうあきら/双葉社

「賀茂川の中州でピアノを弾くシーンがあったりと、京都の町からもらったパワーが画にもたくさん込められているんじゃないかなと思います」と井之脇さんが言うように、〝オール京都ロケ〟というのも作品の見どころ。
賀茂川にグランドピアノを置く大胆な演出は、劇中でも印象的なシーンとなっています。

松本さんは大阪出身。「昔からよく京都には来ていましたが、今回新しい京都の一面を知れたような気がします。大文字山に登る撮影があったのですが、なかなか撮影でもそういう経験をすることはなくて。京都の自然に囲まれながらいろんな良い影響を受けられたなと思います」(松本さん)

谷口さんは「地元の京都にスタッフやキャストと一緒にいるのはうれしいような恥ずかしいような、不思議な感覚。賀茂川だったり大文字山だったり、京都の良い風景が映画をもう一段も二段も高めてくれたなと、手ごたえを感じました」と話します。

映画の原作となった、さそうあきらさんの同名コミックについては「描かれる現代音楽は、なじみが薄かったり難しく思ってしまったりするかもしれないジャンルですが、携わる人たちはユニークでアナログというか。物を作るのは人の業と切っても切れないということが深く描かれていてさすがだなと。映画としてチャレンジする怖さもあったけれど、この物語と出会えてラッキーでした」(谷口さん)。

ピアノを弾く役が人生の節目に

ここで大野さんから、井之脇さんと松本さんに「映画を見てどうでしたか?」との質問が。

「キャラクターたちが音楽という彼らが一番好きなものを通して人がぶつかり合っていく様であったり、成長するのかしないのかというところが瑞々しく切り取られていて、見た後ほっこりする映画です」と井之脇さん。
松本さんは、「京都のとてもきれいな景色の中でいろんな音が鳴り響く楽しさが映画館で感じられます。一人一人の心情がしっかり描かれているので、いろんな人に感情移入しながら見られ、最後には温かさが残りました」と語ります。

続いて、井之脇さんが初主演の心境を話してくれました。
「映画に携わる人間としてこんなにうれしいことはないです。今日初めて皆さんにお届けできるということで、朝は5時半に起きてしまって、品川駅には1時間くらい早く着いてしまって…。普段はわりとロートーンなのですが、そんな僕も気持ちがはやってしまう、主演ってそういうものなんだなと」

井之脇さんには、人生の節目にピアノを弾く役が巡ってきているそう。
「12歳の頃に出演した『トウキョウソナタ』は、本気で役者を志すきっかけになった作品。そのとき演じたのが、天性の才能を持つピアノを弾く少年だったんです。初主演を飾ることになった今回の役も、ピアノの天性の才能を持った青年。本当に深い縁を感じます。プレッシャーはたくさんあったのですが、ピアノと一緒なら乗り越えられるという気持ちでした」

©2021 musicophilia partners ©さそうあきら/双葉社

松本さんが演じた凪も、天性の鋭い感性の持ち主という役どころ。「凪は感覚で生きている、好きなら好き、嫌いなら嫌いを出しちゃうはっきりした人なのかなと思いながら演じました」(松本さん)
大野さんから「凪のダンス、圧巻でした」と声が掛かると、「圧巻なんて言っちゃうと、見たら『圧巻…?』と思われてしまいそうですが、楽しんでいただけたら…。笑っていただいてもいいですし…(笑)」

さらに、朔の異母兄・大成役を務めた山崎育三郎さんから、特別ビデオメッセージも届きました!

「『ミュジコフィリア』は京都の皆さんの協力があってできた作品です。今回のロケで滞在し、京都が大好きになりました! またゆっくり出演者のみんなと旅行がしたいなと思っているくらいです。この作品は京都の魅力が詰まっていますし、僕の好きな音楽の魅力、熱い熱い出演者の芝居にも注目して楽しんでください!」と力強いコメントが流れると、会場から拍手が沸き上がります。

音楽を通してぶつかり合い、成長する姿

©2021 musicophilia partners ©さそうあきら/双葉社

あっという間に時間が過ぎ、最後は3人からメッセージが送られました。

「タイトルが表す通り、全編音楽にあふれています。演奏だったり、松本さんの歌だったり、音楽が次から次へとめくるめくように流れるのを、海さんも体を使ってパフォーマンスしてくれています。その躍動や息吹を体感してください」(谷口さん)

「ぜひ嫌なことや日頃のしがらみを忘れて純粋に楽しんで帰っていただけたらと思います。全国公開に向けてまだまだ盛り上げていきたいです」(松本さん)

「この映画では、登場人物たちが音楽を通してぶつかり合い、成長していく姿が描かれています。人とぶつかれるというのは素敵なこと。人と会いづらい世の中を経験した僕たちにとって、人とのつながりっていいなと感じられる映画になっていると思います。初主演映画として宝物のような作品になりました。多くの方に観ていただけたらうれしいです!」(井之脇さん)

「ミュジコフィリア」は、11月12日より京都先行公開、11月19日(金)より全国順次公開。

「ミュジコフィリア」

出演:井之脇海 松本穂香 山崎育三郎 川添野愛 阿部進之介 石丸幹二 濱田マリ 神野美鈴
監督:谷口正晃
原作:さそうあきら「ミュジコフィリア」(双葉社刊)
配給:アーク・フィルムズ
Webサイト:https://musicophilia-film.com/