夏の訪れを感じて 水辺を彩るハスの花

2021年6月25日 

リビング編集部

明け方からゆっくりと咲き始め、午前中が見頃となるハスの花。京都のあちこちで美しい姿を見せます。開花時期は例年8月中旬まで。

※天候によって開花の時期が異なる場合あり

堀に美しく広がります

東本願寺

南側の堀に群生しています
固有種の「淀姫」

東本願寺の堀の南側で、色とりどりのハスが開花します。そこには、花びらの内側までピンク色になる「淀姫」や、白色の「舞妃蓮(まいひれん)」などの姿が。

水面が見えないほどに密生し、緑の葉に鮮やかな花が映えます。

※いずれも写真はMKタクシー提供

〈開門時間〉午前5時50分〜午後5時30分(3月〜10月) ※ハスは境内の外の堀にあり
〈住所・アクセス〉下京区烏丸通七条上ル(JR「京都」駅から徒歩7分)
〈問い合わせ〉TEL:075(371)9181
〈ホームページ〉http://www.higashihonganji.or.jp/

歴史ある〝古代蓮〟が一面に

大覚寺

池の北側にある橋付近の様子(写真提供:大覚寺)

嵯峨天皇により唐(中国)の洞庭湖(どうていこ)を模して作られた大沢池。池を覆うように〝古代蓮〟が自生しています。

広大な池に花が咲き誇る様子は、写真に収めたくなる風景。

〈拝観時間〉午前9時〜午後5時(受け付けは4時30分まで)
〈拝観料〉お堂エリア:大人500円、小中高生300円/大沢池エリア:大人300円、小中高生100円
〈住所・アクセス〉右京区嵯峨大沢町4(JR「嵯峨嵐山」駅から徒歩20分)
〈問い合わせ〉TEL:075(871)0071
〈ホームページ〉https://www.daikakuji.or.jp/

直径20cmの大輪の花々

長岡天満宮(八条ヶ池)

長岡天満宮(八条ヶ池)の「西湖紅蓮(さいここうれん)」(写真提供:長岡京市)

四季折々の花が楽しめる長岡天満宮。この時季、「八条ヶ池」の西側では、約300株のハスが出迎えてくれます。

こちらは開花すると直径20cmほどになるそう。丸みを帯びたつぼみがかわいらしいですよ。

水上橋からの景色もすてき。見頃は7月中です。

〈水上橋開閉時間〉午前7時〜午後6時 ※ハスの見学は無料
〈住所・アクセス〉長岡京市天神2丁目15-13(阪急「長岡天神」駅から徒歩約10分)
〈問い合わせ〉長岡京市環境経済部商工観光課=TEL:075(955)9515
〈ホームページ〉https://nagaokatenmangu.or.jp/

純白の花は境内出土の種から

平等院

鳳凰堂を背景に咲く「平等院蓮」(写真提供:平等院)

世界遺産の平等院。境内で見つかった種を育てた独自の品種「平等院蓮」が、美しい純白の花を咲かせます。その花びらは鳳凰堂内の仏後壁にも描かれ、創建当時からハスが存在していたことを示しているのだとか。

「浄台蓮」「漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)」などの鉢も展示。

〈拝観時間〉午前8時30分〜午後5時30分
〈拝観料〉大人600円、中高生400円、小学生300円
〈住所・アクセス〉宇治市宇治蓮華116(JR「宇治」駅から徒歩10分)
〈問い合わせ〉TEL:0774(21)2861
〈ホームページ〉https://www.byodoin.or.jp/

(2021年6月26日号より)