かけいぼ診断 2月13日号

2021年2月12日 

リビング編集部

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6月に出産予定。いずれマイホームも。夫も妻も仕事が忙しく子育てとの両立は難しそう。妻が退職しても大丈夫でしょうか?

夫34歳(会社員) 妻33歳(会社員)

新しい暮らしを、今から心待ちにしておられることでしょう。

夫妻とも要職にあり、ご多忙のよう。育休後に復職した場合、仕事と子育ての両立がかなり難しそうな上に、ご実家は遠く頼る先がないとのこと。しかし、妻が退職して夫の収入だけでやりくりができるのかも不安。生活プランを具体的にイメージしてみましょう。

まず、育休後に復職するプランです。育休中は、雇用保険から育児休業給付金が支給されます。現在の給与からかなり下がりますが、期間限定なので生活スタイルを変えることなく乗り切れるでしょう。復職後は、保育園関連費が月に6万〜7万円ほど、育児費用と合わせ8万〜9万円程度の支出増に。現在の黒字の範囲内ですし、3歳から保育料の無償化制度が適用されるため、貯蓄ペースは遅くなりますが、現状維持は可能です。

次に妻が退職するプランについて。積み立てを除く現在の生活費は約23万円。もし夫の収入だけになると、一気に生活に余裕がなくなり家計の見直しが必要です。手始めに、自動車関連費と通信費から。年払い分を含め月5万円弱と2万6600円の支出を、半分にする必要があります。小遣いも再検討となります。

ボーナスを月々の赤字補てんに利用すると、家計破たんとまではいきませんが、貯蓄を増やすことができず、目標のマイホーム購入は遠のきます。「月々の住宅ローンの返済は7万円程度を想定」とのことですが、そのためには多めの頭金の準備が必要です。

いずれ、親の家を相続する可能性が大きいとのこと。となると持ち家にこだわらない方が得策かも。マイホームについては、転勤の可能性も考慮してゆっくり計画をたててみましょう。

ファイナンシャルプランナー
山副 耕一 さん

(2021年2月13日号より)

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