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教育費は、しっかりと準備しておきたい。パート収入の目安を教えてください。
妻は、通院や体調不良で会社勤めが難しく、退職。長年の不妊治療で貯蓄もかなり減りました。膨らみがちだった家計を見直して、小遣い制を導入。来春、子どもが幼稚園に入ったら、パートを希望。教育費の準備のほか、家族のレジャーも楽しみたいと思っています。
夫43歳(会社員) 妻42歳(主婦) 子2歳
待ち望んだ子どもとの時間を大切にした暮らしぶりが目に浮かびます。将来を見据えた家計の管理も、しっかりとできていますよ。
子どもが幼稚園に入るタイミングで、妻のパート勤めを検討中。今後の生活費の増加や教育費の準備を考えると、収入アップは必要なことだと思います。ポイントは、扶養の範囲です。
まず、教育費の目安は、高校まで公立で大学は私立の場合、習い事なども含めた高校卒業までの費用は700万円、主に大学の費用となるのが500万円。合計1200万円となります。
この金額を準備するには、月6万円程度の積み立てが新たな支出に。子どもの成長に伴う支出増のほか、住居費や食費の増加の可能性を考えると、現在の家計でも何とか工面できそうですが、余裕はなくなります。
現行の制度において、第2号被保険者に扶養される主婦は第3号被保険者となり、実質的な負担なしに国民年金や健康保険が利用できます。ところが、主婦の年収が106万円を超えるなどの条件を満たすと、健康保険や厚生年金の加入義務が生じます。今後、パートでもフルタイムと同じような負担となる可能性も十分にあります。
このような背景を考えると、子どもと過ごす時間を確保しつつ、勤務時間や収入を決めるのがよいでしょう。収入は多い方がよいかもしれませんが、現状では収入アップのためにそれほど無理をする必要はありません。妻の収入の目安は、教育費の準備のための月々6万円が妥当。この収入が見込めると、食費や小遣いなどの増額、夫の生命保険の充実を図ることができます。自動車の買い替えも選択の幅が大きくなりそうです。これからも、家族の時間を楽しんでくださいね。
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一 さん
(2023年6月3日号より)
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