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子どもの進学費用は学資保険と貯蓄で足りる?【かけいぼ診断】

2023年2月24日 

リビング編集部

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子どもたちの大学への進学費用は、現在の学資保険と貯蓄で足りるでしょうか?

2世帯住宅で親世帯と同居。水道・光熱費や固定資産税なども含め家計は別々です。ただ、米と野菜は実家からもらっています。基本的に夫の収入だけでやりくりしていて、月々の黒字分も貯蓄。子どもの希望で塾に通い始めました。私大も想定していますが、奨学金は利用したくありません。

夫50歳(会社員) 妻42歳(パート) 子16歳・13歳

バランスよくやりくりされている家計。とりわけ、家族全員が〝格安スマホ〞の費用は、うまく抑えることができています。電気温水器を利用する「水道・光熱費」がやや高めですが、この調子で頑張りましょう。

生命保険に未加入なのは、実家から「何かあったら援助する」と言われているためとのこと。とてもありがたいですが、最低限の保障は自分たちで準備すると、さらに心強いかもしれません。今後の状況次第では検討してもよいでしょう。

住宅ローンは完済し、年間で200万円程度の貯蓄ができている様子。しかし、車の買い替え予定などもあり、子ども2人の大学資金を奨学金なしで準備できるかどうかが、気になっているようですね。仮に、塾代など教育費の負担増によって貯蓄のペースが落ち、年150万円ぐらいになったとしましょう。車の買い替え費用として貯蓄から300万円を取り崩したとしても、上の子の大学進学時に手元資金は1200万円程度ある計算に。これに加えて、満期時1人200万円の学資保険にも加入中。自宅通学を前提に、大学進学費用に1人あたり600万円を使ったとしても、借り入れに頼ることなく対応ができそうです。

ただし、並行して老後資金の準備も必要。夫の退職金は700万円ほど見込めるようですね。妻は3年後からフルタイムへの切り替えを予定されているので、収入アップ分をしっかり貯蓄に回すよう心掛けてください。妻も厚生年金に加入して働けば、将来の年金額を増やせるので良い選択といえるでしょう。夫婦とも60歳での完全リタイアを望まれていますが、その時の状況によっては「少し収入を得る」「退職時期を延ばす」といった選択肢も視野に入れ、柔軟に対応しましょう。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2023年2月25日号より)

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