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夫が学業に専念する間、収入減。教育費をやりくりするには?【かけいぼ診断】

2023年1月20日 

リビング編集部

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夫が学業に専念する3年間、妻の収入のみに。どのようにやりくりしたらよい?

キャリアアップのため、夫は、退職して4月から学校に通う予定。学費は返済なしの奨学金でカバー。夫が学業に専念する3年間、妻の収入のみになります。もし子どもが私立中学を希望したら、通わせることはできますか? 生活で切り詰めるところは?

夫38歳(会社員) 妻36歳(パート) 子11歳・8歳・5歳

3人の子どもを育てながら、しっかりと管理し、貯蓄を実行してきた家計簿です。夫の退職と進学は、大きな迷いもあったことでしょう。勉強は、自分への投資。卒業後、より安定的で将来性のあるキャリアアップが期待できるようですね。応援していますので、ぜひ、よい結果に結びつけてください。

さて、4月以降は夫の収入がなくなり、収支のバランスは大きく変わります。現在、年間400万円になる貯蓄のペースは、急速に減少します。月々の収支では赤字を出さずに済みそうですが、固定資産税などの年間支出や思わぬ出費が発生した場合には、貯蓄の取り崩しが必要になるかもしれません。しかし、これまで努力してコツコツとためてきた〝成果〞があるので、当面の生活は問題ありません。貯蓄は、赤字を補てんするために使う役割もあると考えてください。

現在の普通預金1200万円内で、3年にわたる夫の就学期間を乗り越えることができます。また、すでにスリム化が図られている家計に、節約が必要なポイントは見当たりません。妻の副業が必要なのではないかと考えていますが、心配ないと思います。むしろ、子どもと一緒にいる時間を充実させた方がよいでしょう。

あえて心配点をあげるなら、中学まで公立を想定している教育プランが変更になる場合。小学5年生の第1子が私立中学を選択するのか、決断が必要な時期に差し掛かります。私立中学3年間の教育費は430万円程度といわれています。この費用が発生しても、普通預金で何とかカバーできそう。高校以降、さらに第2子・第3子の教育資金は、払い込み済みの学資保険もあるため、夫の再就職後の状況を見てからで対応可能でしょう。

ファイナンシャルプランナー
山副 耕一 さん

(2023年1月21日号より)

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