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ひとり親で子ども3人を育てています。教育費にアドバイスを【かけいぼ診断】

2023年1月27日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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これから教育費でまとまった金額が必要に。投資も始めるべきか悩んでいます。

離婚して、1人で子ども3人を育てています。習い事をがんばる子どもたちをサポートしたい、我慢はさせたくない。ですが、赤字続きで貯蓄がどんどん減っていき、これからの教育費を考えると不安でたまりません。ひとまず、上の子は、授業料免除で高校へ。ガソリン代はプリペイドカードを活用するなど、節約も実行中。

母40歳(会社員)  子15歳・12歳・8歳

シングルマザーとして3人の子どもを育てながら、よく頑張ってこられましたね。若いころからため続けた貯蓄は2500万円。簡単なことではなく、相談者の日々の積み重ねと大きな努力があったと拝察します。

貯蓄が少ないのではと疑問をお持ちのよう。「家計の金融行動に関する世論調査(2021年)」では2人以上の世帯で40歳代の金融資産保有額が平均916万円、中央値300万円。この数字を大きく上回っているので、自信を持ってください。

家計簿をみると、「子ども習い事代」と、その送迎や通勤の「ガソリン代など交通費」の負担が大きくなっています。しかし、ここは削れないようなのでとりあえず現状維持。子どもの成長とともに、送迎にかかるガソリン代の負担は減ることが予想されます。何よりも、手元にはかなりの貯蓄があります。現在は赤字ですが、手取りの1割に当たる月2万円程度は、相談者の小遣いとしてもよいでしょう。ぜひ自分のためにもお金を使い、息抜きをしていただきたいと思います。

仮に、第3子が22歳になるまでの14年間、月10万円を取り崩したとしても、手元には約800万円の貯蓄と持ち家という資産があることに。教育費がなくなり、リタイアまで時間があるので、老後の準備もできますよ。投資はあせらず、教育費のめどがある程度立ってから検討を。

大学進学時の費用は、学資用の保険を充て、不足分は奨学金の活用を考えてもよいでしょう。現在、「給付型奨学金」「学費の減免」の対象を中間所得層の多子世帯に拡充する案が検討されているので、その恩恵が受けられる可能性も。「子どもの望む進路を完璧に」とは思い詰めず、できる範囲でのバックアップを心がけてくださいね。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2023年1月28日号より)

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