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ご相談者は就職を機に独立。節約に取り組んでいたところ、コロナ禍という問題に直面されました。さらなる努力が必要な状況です。

すでに、スマートフォンは格安プランに変更済み。生命保険も見直して、医療保険と就業不能保険に加入。昨春、自動車ローンの支払いは残りましたが、維持費のかかる自動車を売却されました。もし失業した場合は、実家で暮らすことを相談済みだそうです。大きな見直しも含め、考えられる対策はすべて実行されています。今後、より厳しい状況になれば、被服費や交際費の削減に向かうことになります。

当面は、新たな目標に掲げる月５万円の積み立ての実現を。自動車税が不要になったり保険料を見直したりした効果が出てくるので、目標達成は可能でしょう。

また、キャッシュレスを活用していると、お金の減り方が早い気がするとのこと。必要なものを買うという点では、現金もキャッシュレスも同じです。違うのは、キャッシュレスでは、商品の受け取りと支払いにタイムラグが発生する場合があるということ。何に使っているのかを把握した上で、タイムラグが管理できれば、上手な付き合い方ができます。そのためには、家計簿で「支出の内容」「支払い金額」に加えて、「支払い方法」「決済日」もチェックを。使っていいお金が手元にどれくらいあるのかを明確にすることができます。

前払い式決済の場合は、もう一度予算を確認することが大切です。チャージ（前払い）するのは、予算分だけ。予算を超える金額や追加のチャージは行わないように。使い過ぎを防ぐために、「交通費用」「コンビニ用」など用途と予算を決済方法で分けてみるのも一つの手です。

ファイナンシャルプランナー
山副　耕一 さん