かけいぼ診断 2月12日号

2022年2月10日 

リビング編集部

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2人目、3人目を希望。節約を続けるか、保育料が必要でも働くべきか迷っています。

1年半前に結婚してすぐ、夫が交通事故で入院するなどいろいろ重なり、貯蓄をかなり使ってしまいました。第1子を出産して半年。2人目、3人目を希望しています。今の節約生活を続けるか、子どもを保育園に預けてパートで働くか、正社員雇用を目指すか迷っています。夫は、昼食もお茶も持参して節約に協力してくれています。

夫31歳(会社員) 妻29歳(主婦) 子0歳

収入の範囲内でしっかりやりくりできている家計簿。とりわけ食費は、実家から米や野菜の援助があるとはいえ、上手に節約できています。夫の小遣いも最低限に抑え、力を合わせ 張っておられますね。

支出で気になるのが生命保険料です。交通事故で入院など不安を感じることがあったとはいえ、夫の手取りの10%近くを占め、収入とのバランスを考えると過大です。

現在の保障内容は入院日額1万円、死亡保障5000万円。今、もし夫に万が一のことがあったら、子どもが18歳の3月末までの遺族基礎年金と、遺族厚生年金が受け取れます。この遺族年金を月11万円程度と見積もり、仮に月15万円の保険金を60歳まで受け取る「収入保障保険」でカバーしたら、月々の収入は26万円となり生活費を十分賄えます。このタイプの保険にインターネットで加入すると、月の保険料は4000円程度。日額1万円の終身型入院保障を加えても、月の保険料は7000〜8000円前後に抑えることができます。収入保障保険など、保険料の安いものを活用して、浮いたお金を貯蓄に回す形が理想です。

出産を機に退職し専業主婦になった妻は、節約生活を続けるか働くか悩んでいます。「子どもを保育園に預けてパート勤めをしても、収入は保育料に消えて手元に残らない」と思案。今後のライフプランを踏まえると、夫婦共働きの方が心強いです。将来再び働くことを視野に入れるなら、キャリアの中断期間は短い方が仕事への復帰はスムーズでしょう。保育料無償化の対象になる3歳までは、割に合わないように感じるかもしれませんが、復帰を見据えた必要経費と考えることもできます。現在の損得だけではなく、長期的な視点で検討してみてください。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2022年2月12日号より)

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