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結婚15年。実家頼みの家計のやりくりを見直したい。働き方にもアドバイスを。
転職を繰り返す夫と持病のある妻。家計簿はかなりの黒字ですが、実際には支出が把握できず、月1万円ぐらいしか残りません。夫婦の住居は、母(67歳)のすすめで実家の敷地に建てました。母屋で暮らす母は、70歳で退職し年金を繰り下げ受給するそう。母が年金生活になるまでに、自分たちの家計を何とかしたいと思っています。
夫42歳(会社員) 妻40歳(パート)
実家の敷地に夫婦の住宅を建て、金銭面でのバックアップも。母親が年金生活になる3年後を見据えて、家計の見直しをしたいようですね。今からできることに取り組んでいきましょう。
家計簿を見る限り、無駄はほとんどありませんが、「酒代」「食費」の合計6万円が手取り収入に対して23%と高め。手取りの20%にあたる5万円強を目標にやりくりを。
ただ、支出の実態が把握できておらず使途不明金は6万円以上。家計簿アプリの活用など、こまめに支出を把握する習慣をつけましょう。小遣いの金額も、自己申告なので少なく見積もっているかも。適正額を夫婦で決め、その範囲で納める形に変更してみて。
また、貯蓄が少ないのも気になります。40代2人以上の世帯の中央値は500万円(「家計の金融行動に関する世論調査2023年」/金融資産保有世帯)。まずはこの数字をクリアできるよう、頑張ってください。
家計のために今後できる対策は「夫婦の収入を増やすこと」。夫の収入は、年齢を考えるとアップを目指したいところです。しかし、転職したばかりなので職歴の上では「長く勤めること」が当面の目標となる一方で、今の勤め先で将来的に収入増が見込めるかも見極めたいですね。長年営業職や販売職に就いてきたようで、より条件がよい仕事がないかなど常にアンテナを張り、チャンスがあれば動けるようにしておくのも一考です。
妻は、持病があるので無理は禁物です。可能であれば、社会保険料がかからない年収ぎりぎりのラインまで働くことも、視野に入れてみてはいかがでしょう。
まずは、夫婦で今後についてしっかり話し合い、できることに取り組んで「自立した家計」を目指してくださいね。
ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん
(2024年11月23日号より)
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