かけいぼ診断 12月11日号

2021年12月10日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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夫の小遣いは高すぎ? 日用品代や雑費がかかりすぎているのも抑えたいです。

昨年2月に結婚。ゲームの課金など夫の金銭感覚を問題視し、夫の給料は妻が管理。貯蓄ができる家計をギリギリ保っています。今後、1年間だけ不妊治療に取り組みたいのですが、勤め先は産休・育休制度に理解がありません。妻が退職したら生活が成り立たないのも悩み。

夫28歳(会社員) 妻29歳(会社員)

まもなく結婚して丸2年になるそうですが、さまざまな支出が膨らんでしまっている家計簿。

妻も気になっているように、夫の小遣いはかなり高めです。共働き家庭の一般的な小遣いの目安は、手取り収入の15%程度。職場での夫の立場に配慮した金額とのことですが、今後の生活を考える上で見直しは必須。少なくとも2万円の減額を目指しましょう。

また、夫婦の通信費もかなり高めになっています。夫は「格安スマホはイヤ」との考えですが、大手の通信会社にも割安な料金プランが登場しています。妻は格安スマホへの切り替えも検討しているので、二人合わせて今の半分の金額に抑えることを目標にしてください。いずれにしても、夫婦で価値観をすり合わせて、将来の夢やお金の使い方についていま一度しっかりと話し合う必要がありそうです。 

加えて、日用品代や雑費も、大きな金額になっています。2万円までに抑えたいようですが、その金額が理想です。車を所持していないため、重い荷物や近場で購入しづらい商品はネットショッピングを利用されていますが、これも使い過ぎの一因かも。あえて、近所のスーパーなどを活用し、最低限必要な物だけを購入するスタイルを徹底することで、買いすぎを抑えられますよ。こういったやりくりを重ねた結果、節約できる金額は約7万5000円。家計に余裕が生まれ、毎月の貯蓄も増やせそうです。

最後に、将来妊娠・出産し、育児をしながら共働きを続けたいなら、あきらめることはありません。産休・育休の取得について、今すぐというわけではありませんが、雇用に関する相談ができるような公的窓口もあるので、方法を探ってみられることをお勧めします。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2021年12月11日号より)

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