【コレ読んで!】変な家(1)

2023年7月21日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

変な家(1)
原作/雨穴(飛鳥新社刊) 漫画/綾野暁 一迅社(770円)

間取り図から浮かび上がる ある一家の謎

物語の始まりは、知人が持ってきた一枚の家の間取り図。何の変哲もないただの間取り図かと思いきや、そこには拭いきれない違和感と事件の影が…。

主人公はオカルト専門ライターの「私」。あるとき目にした間取り図により、そこで起きた過去の事件の一端を垣間見てしまう。壁に囲まれた正体不明の空間、一切窓のない子ども部屋。そこに隠された「真相」とは?

謎の覆面作家・雨穴(うけつ)氏による「不動産ミステリー」という新たなジャンルのコミック化。私たちに身近なテーマだからこそ、生々しくてゾッとするような、読んでいてリアルな情景が浮かんでくる、不思議な感覚にとらわれる作品です。

■本の紹介者
大垣書店Kotochika 御池店
今仁真智子さん

https://www.books-ogaki.co.jp/

(2023年7月22日号より)