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【コレ読んで!】新装 アニミズムという希望 講演録 琉球大学の五日間

2022年12月2日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

新装 アニミズムという希望 講演録 琉球大学の五日間
山尾三省 野草社(2200円)

文明社会の問題に向き合い 自然を見つめた詩人の言葉

誰しも巨大な岩や樹木、山や滝を目の前に神の存在を感じた経験があるかと思います。アニミズムとは自然界のあらゆるものには精霊(神)が宿っているとの考えで、日本では神道という形で息づいていました。
自然から離れた現代の文明は豊かな暮らしをもたらした半面、環境破壊が問題に。今、世界は未曾有の感染症に襲われています。

著者は、これらの問題を解決するヒントを失われつつあるアニミズムの中に見いだし、屋久島の森に暮らして得た体験をもとにした美しい詩とともにつづっています。
土、火、水などたくさんの神様が登場するのですが、その神様を感じ、新しい自分を見つけるきっかけになればと思うのです。

■本の紹介者
ことばのはおと
中村仁さん
 
http://www.kotobanohaoto.net/

(2022年12月3日号より)