京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!
食事の面白さ、楽しさが詰まったエッセー集
私は小説家が食について書いたエッセーが大好きで、この本もそんな一冊です。
現代ではSNSなどで写真とともに気軽に食事の感想などが語られますが、小説家が食事をエッセーとして表現するときは、それぞれの食事や食材に物語を感じさせてくれるのです。
「目がさめたら、おおきな空豆をゆでてみよう。そう思うだけで、明日が待ちどおしい。」こんなふうに表現されると空豆ひとつで心が豊かになりませんか。
言葉の選択にもセンスがあり、「箸もてば」この短いタイトルにも食事の面白さや楽しさの全てが詰まっている気がします。
写真や動画もいいけど、やっぱり私は食については文章で読むのが一番好きです。
■本の紹介者
エレファントファクトリーコーヒー
畑啓人さん
(2022年10月1日号西南・東南版より)
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