【コレ読んで!】暇と退屈の倫理学

2022年4月15日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

暇と退屈の倫理学
國分功一郎 新潮文庫(880円)

人を悩ませる〝暇と退屈〟 哲学が答えを探る助けに!

予定がなく一日をダラダラと過ごすと、人はなぜ後悔をしてしまうのでしょうか。そんなみんなが悩まされてきた「暇と退屈」の仕組みについて、哲学的な解説と解決方法を教えてくれるのが本書です。

特に日本のような資本主義社会では物質的に豊かになったからこそ、何が楽しくて、何が好きか分からず、生きている意味が見つけられなくなってしまったと感じる人が多く、そしてそれらの人は消費社会によって暇を搾取されるようになっていると著者は言います。

暇を搾取されるとはどういうことなのか、食事や芸術やスポーツはあなたの「暇と退屈」を解決してくれるのか。ぜひ読んで考えてみてください。

■本の紹介者
エレファントファクトリーコーヒー
畑啓人さん
 

(2022年4月16日号西南・東南版より)