【コレ読んで!】古くてあたらしい仕事

2021年1月22日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

古くてあたらしい仕事
島田潤一郎 新潮社(1980円)

たった一人で出版社を起業 語られる本と読書の豊かさ

いとこの死をきっかけに一人で出版社を立ち上げた著者の働き方にまつわる一冊。
転職がうまくいかず50社連続不採用でも、「だれかのために」と動くことで自分のやるべき仕事を見つけていくさまは、働き方に悩む方の指標になるかもしれません。

作家志望だった著者の静かなことばでつづられた本にまつわるエピソードや思いに、僕自身も今以上に本と深く向き合っていこうと思わされます

「本を読むということは、現実逃避ではなく、身の回りのことを改めて考えるということだ。」「あたらしい本を読むというあたらしい仕事が、ぼくの未来をほんの少し変えるのだ。」という言葉に本と読書の豊かさを再認識させられるのです。

■本の紹介者
ことばのはおと
中村仁さん

http://www.kotobanohaoto.net/

(2021年1月23日号より)