【コレ読んで!】シネマコンプレックス

2021年3月26日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

シネマコンプレックス
畑野智美 光文社文庫(814円)

映画館を支える人々 悩みながら働く姿に共感!

世の中にはさまざまな職種で働く、それぞれの場所で輝く人たちがいます。この「シネマコンプレックス」という物語にも、そんな人たちが登場します。
クリスマスイブの映画館(シネコン)で働くスタッフたちのストーリー。映画を見に足を運ぶ客も描かれます。
読みながら、自分の日常と重ね合わせ、共感する部分がたくさんありました。

盆暮れ正月関係なく、働く。心が折れそうになることも理不尽な言葉を受けることもある。でも、それだけではないと思わせてくれるのは、皮肉にもやはりお客さまの存在があるからなんです。
そんな私は、「ありがとう」という言葉に背中を押され、今日も書店で働いています。

■本の紹介者
大垣書店四条店
小林素紀さん

https://www.books-ogaki.co.jp/

(2021年3月27日号より)