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検証 子どもの習いごと

検証 子どもの習いごと

読者アンケートでは幼児からおけいこ通いも

まず小学6年生までの子どもがいる読者にアンケートを実施。回答者68人の中で子どもに習いごと(学習塾を除く)をさせている人は54人(80%)、させていない人は14人(20%)という結果に。させていない人からは、「本人が興味をもっていない」「家計に余裕がない」などの声が。

一方、習いごとをさせている親の中には、「英才教育ではなくても、小さいうちからいろいろなことにチャレンジさせたい」と、低年齢から習いごとをさせている人も。では、実際どのような習いごとをどれくらいさせているかなども聞いてみました。 次のページでは、子どものいない人も含め読者97人に聞いた“子どもの習いごとにまつわる声”を紹介。



現在習わせているものは?

ダントツに多かったのがスイミング。全国の小学1年生を対象に国が行った調査(※)でも、男子で1位、女子で2位と、全国的に人気のよう。親世代には目新しい英会話と、定番のそろばんが同数というのも興味深いところ。
このほか絵画や造形といった芸術系、空手、剣道などの武道、リトミック、チアダンス、バスケットボール、野球など、少数派も多彩。習いごともバラエティー豊かになっているようです。

※厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」(2008年に実施)

授業に役立つ? 体操教室
「体力をつけさせたい」「集団に慣れるため」などの理由で4位の体操。でも、それならほかのスポーツでもよいのでは? 人気のわけを、体操教室を開催している「京都YMCA」のスタッフ、福中善久さんに尋ねました。
「考えられる理由は主に2つ。体操は、跳び箱が跳べる、前回りができる、など目標や達成したことが明確にわかるので好まれるのでは。また、小学校の体育で同じようなメニューがあるので『授業でできるように』という動機も大きいと思います」

教室を選ぶとき重視したことは?

教室を決める理由は、「利便性」に加え、「送迎バスがあるから」という声が複数。通いやすさが重視されているようです。
また、自分も同じ習いごとを経験して良かったので子どもにすすめた、という人もいました。

1ケ月に費やす時間は?

1カ月に習いごとに費やす時間は10時間以下が3分の2以上。「友達と過ごす時間は少ないが、習いごとも捨てがたい」という意見の一方、「土日などに習いごとの日を設定し、平日は友達と遊べるようにしている」という人も。
また、学校の宿題や家のお手伝いとの両立のヒケツは「勉強しなければやめさせられる!という危機感を覚えさせる」「お父さんもお母さんも(あなたの習いごとのために)一生懸命働いているから協力してね、と伝え自発的に手伝ってくれるよう促している」「習いごとは週2日までにする」などさまざまな工夫をしているようです。

1ケ月の費用は?

最も高額だったのは、水泳、体操、英会話と3つ習わせている人で合計金額が2万4150円。月謝が1万円を超える習いごとはほとんどないものの、複数習わせている人もいるので、平均は1万円を超えました。

“子ども手当”の支給は、新しい習いごとを検討したり始めたりすることに影響した?
結果は、「いいえ」が49人、「はい」が5人。いいえ派の大多数が「いつまで制度が続くかわからない」と回答。実際には貯蓄に回している人が多いようです。
一方、「新しい習いごとを始めるので一つやめてもらおうと思ったが、子ども手当が出たので続けさせられた」と活用している声も少数ながらありました。



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