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駅の地下道で出合った写真展「FOTOZOFIO(フォトゾフィオ)」

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大好チヨ子プロフィール
2023年5月4日 

地下道を通って阪急烏丸駅に向かっていたある日、「いつもの風景となんだか違うぞ!」と、思わず足を止めてあたりを見回してみると、地下道の壁面に様々な写真が貼られていたのでした。

地下道を彩る写真作品展

四条通東洞院地下道、阪急電車烏丸駅の18番出口から19番出口付近の通路の壁面を彩っていたのは、たくさんの写真作品でした。風景あり、ポートレートあり、植物やオブジェなどもありテーマは様々。
なんと、美しい作品…と近寄ってみた植物の写真。

写真の隣には、作品のテーマ・作者名・写真撮影に至ったいきさつのようなコメントが書かれたキャプションもあり、さらに二次元コードで詳細を知ることができるようになっていました。

そのほかの作品も、数枚セットになった作品ごとに作者が異なり、それぞれにキャプションがつけられていたので読みながら鑑賞をしてみると…。

「通勤の行き帰りのほんの数十分の風景を切り取ったシリーズ」「父の足跡をたどり、現地の人々の素朴な生活を捉えた旅の記録」「香港を横断するトラムの各停留所の風景」というように、写真で切り取られた情景は、アーティストごとにオリジナリティを感じさせるものでした。

アーティストの中には海外の方の名前もあり、どんな団体の作品なのかなと、気になる写真展でした。

FOTOZOFIO(フォトゾフィオ)とは何だろう?

通路に並んだ写真の両サイドに、FOTOZOFIO(フォトゾフィオ)という案内板を見つけました。何となく楽しげなアルファベットのロゴは、以前にも見覚えがあり調べてみると、50歳以上のシニア世代のアーティストを対象にしたオンライン写真・映像芸術プロジェクトだということがわかりました。

国内外、プロアマ問わず50歳以上の14名の方の作品を、オフラインイベントとして、2023年5月14日まで地下道の壁面で展示され、4月中にはセミナーやスライドショーでの上映なども行われていたようでした。

「あなたの人生はあなたが語らなければ歴史に残らない」と案内板に書かれたコンセプト通り、これまで人生を過ごしてこられた歴史の積み重ねがあるシニア世代ならではの、メッセージが込めらた作品となっているような気がしました。

そんな作品に囲まれた地下通路を、制服姿の学生さんたちが通過されるのに遭遇しました。
「私はこれが好きだなぁ」「僕はこっちの作品のほうがいいと思う」と会話が聞こえてきました。

シニア世代のリアルストーリーを、次の世代の若者たちが目にして、心のどこかに留めてゆく…。FOTOZOFIOさんが目指されている「写真作品による、歴史の継承」とは、まさにこのことなのかもしれないな、と思った瞬間でした。

FOTOZOFIO OFFLINE 2023 KYOTO

京都市下京区長刀鉾町付近地下
TEL:075(205)5396(MUZ ART PRODUCE / FOTOZOFIO事務局)
https://fotozofio.jp/
2023年5月14日(日)まで開催。詳細はHPから確認を

プロフィール

大好チヨ子

在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。