こんにちは。WEBフレンドのtaesanです。
京都市には「食品ロス」を削減し、生ごみの減量に取り組む「食べ残しゼロ推進店舗」があります。
今回、京都リビング新聞社と京都市がタイアップし、こうしたお店の取り組みを紹介するということで、WEBフレンドの私も取材に参加しました。
今回訪れたのは、JR円町駅近くにある「洛陽総合高等学校」です。
この高校では学食の運営をされていたのですが、コロナ禍で食事の提供が難しくなったそう。
「昼食も学校生活の思い出のひとつなので、食堂を別の形で残せたら」と、お弁当販売に切り替えたとのこと。
その中で特に意識をされていることが 食品ロスの削減 です。
なるべく廃棄弁当を出さないように、売り切る取り組みをされています。
生徒のニーズを取り入れた品揃え
正午。食堂に日替わり弁当、丼、唐揚げ、ポテト、おにぎりなどが並べられます。
足早に財布を持ってやってきた生徒たちが「おばちゃん、日替わり弁当ちょうだい!」「私、焼きそば!」と、次々とお弁当を買っていきます。みるみるうちに、このような行列になっていきました。
学食のワイワイとした雰囲気があり、とても温かさを感じる時間でした。
育ち盛りの高校生たち。お弁当を持参しているけれど、それにプラスして買って食べている子も多いそうです。
「ヤンニョムチキン」という韓国風の唐揚げは、人気メニューのようでよく売れていました。
焼きそばは120円、おにぎりは100円という良心価格にほとんどの生徒たちが2つほど組み合わせて購入。
取材中、目の前でどんどん商品が売れていき、その売れ行きの早さに驚かされました。
そんなお弁当販売ですが、メニューや天候などによって販売数が予測できないこともあり、学校側は日々試行錯誤を続けているそう。生徒にアンケートを取ったり販売員へヒアリングしたりなどして、生徒の好みや傾向を掴み、なるべく売り切れるようにメニューや販売数を工夫をしているとのことでした。
お弁当を作っているのは、遊食邸(有限会社京フーズ)さん。
生ごみを堆肥にして畑で野菜を作ったり、お弁当の材料もできる限り京都のものを使ったりと、社長自身も食に対して熱い思いを持たれているそう。こうした取り組みに共感し、お弁当販売を委託したのだとか。
学校と業者がコミュニケーションをとりながら協力して食品ロス削減に取り組んでいるんですね。
また、食堂には「食べ残しゼロ推進店舗」の認定証やポスターが掲示されていて、生徒への啓発も行われていました。
学校ぐるみで売り切ることを目標に
販売開始から15分で商品があっという間に少なくなりました。
残った商品は次に職員室に運ばれ、職員向けに販売されます。
ここからは半額になり、さらに余った場合は、夕方に生徒たちが購入することができます。
お昼に残ったお弁当がその後どうなるのか、を意識するきっかけにもなりそうですね。
それでも残ってしまった場合は遊食邸さんが引き取って畑の堆肥にするそうですが、学校側としては「食べきること」を目標にしており、基本的には残ることははないのだとか。先生や生徒たちが協力し、売れ残ったものを無駄にしないように、食品ロスを減らそうと皆で意識されていることはとても良い取り組みだと感じました。
お弁当を通じて食品ロスについて考える機会に
実際訪れてみて、このような取り組みをされていることに私は温かみを感じました。コロナ禍でも少しでも多く学生時代に思い出を作ってほしいという先生方の想いや、食材を大切にしようという皆さんの想いが強く伝わってきたからです。
親の立場から見てもお弁当販売は助かりますし、それと同時にお弁当を通して様々な人が協力し知恵を出し合い、食べきることだけでなく、食の流れについて考えることができるのはとても重要なことであると感じました。
こうした学校での食品ロス削減の取り組みがどんどん広がっていくといいですね。
学校が意識して取り組んでいくことは大事なことであると思います。
今当たり前に目の前に溢れている「食」についてのありがたさを改めて感じ、
私自身も「食」に対して感謝をして無駄のないようにしていきたい、と思いました。
プロフィール
taesan
在住エリア:城陽市
メインテーマ:食・食品/雑貨・小物
食べること、つくること、書くこと、伝えることが大好きです。
趣味は料理、お菓子、パン作り、手芸など。特に食や雑貨に関して良かった!というものを本音で沢山紹介していきます!!
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