岡崎地区にある京都国立近代美術館、現在「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡—市民が創った珠玉のコレクション」(2023年1月22日まで)が開催中で、早速観に行きました。
周辺の美術館と併せて楽しめる
ドイツのルートヴィヒ美術館所蔵の美術品は、美術を愛する個人の寄付や支援で形成されてきたとか。今回ピカソをはじめ様々な画家の作品約150点が集結していました。中にはポップアートのコーナーもあり、お向かいにある京都市京セラ美術館で開催中の「アンディ・ウォーホル」関連の作品も並んでいたので、両館合わせて鑑賞すると、同じ作家の違った作品なども見比べられて面白いと思いました。
岡崎界隈の3美術館(京都国立近代美術館・京都市京セラ美術館・細見美術館)では、入館チケットの半券でそれぞれ割引される場合があり、併せて利用できるとお得感が増します。
同館所蔵のコレクション展も注目
京都国立近代美術館の企画展はいつも、多くの作品が展示され魅力的ですが、その企画展チケットで同時に4階にある同館所蔵のコレクション展も観ることができます。
企画展は内容が濃くそれだけで満足してしまい、4階を観られない方もいらっしゃるのですが、もったいない!私は必ず鑑賞してきます。
京都画壇の名作がゆったり鑑賞できる
令和4年度 第4回コレクション展開催中で(~2023年1月22日まで 展示入れ替えあり)「珠玉の日本画」コーナーの画家のラインナップがすごいです。
第一回文化勲章受章の日本画家 竹内栖鳳さんはじめ、上村松園さん・徳岡神泉さん・上村松篁さん・西山翆嶂さん・池田遥邨さんなど、前期展示の文化勲章受章者だけでもこれだけ勢ぞろいし、異なった画風の作品を一度に鑑賞できました。
「通常ならば他の美術館に貸し出されることのある作品たちが、コロナ禍の状況下で、出回ることなく収蔵庫に眠っているため、今回は大公開となった」といういきさつが展示の最初に書かれてあり、美術館の置かれている現状に胸がぎゅっと締め付けられる思いがしたのでした。
写真の展示も充実しています
コレクション展のある4階の展示室は、いくつかのコーナーに分かれていて、絵画だけでなく、写真の作品もよく企画されることがあり、今回も写真作品のコーナーがありました。
私は写真に詳しくはないのですが、今回は、可愛らしい作品に出合えましたよ。多くの作品の中から、一点でもお気に入りが見つかると、その展示を観に行って良かったと思います。
工芸や陶芸など幅広い展示
迷路のように区切られたギャラリースペースを奥へ進むと、陶芸・染織・漆工芸など、各種工芸作品が並ぶコーナーへ。
京都国立近代美術館は多くの個人コレクターのコレクションに支えられているとのことで、その中の川勝コレクションから、今回は河井寬次郎さんの陶芸作品が多く展示されていました。寬次郎さんファンとしては、嬉しい展示内容となっていました。
4階フロアからの眺望も魅力
見どころの一つは、4階コレクション・ギャラリー前の窓からの風景。神宮道の大鳥居を間近に感じるビュースポットで、晴れた日にはこんな風に、展望台から眺めるような風景が眼下に広がりなかなか見ものです。
18歳未満は無料‼夜間割引料金もあり
今回の展示のスケジュールを確認していて、京都国立近代美術館では、金曜日の夕方5時以降にコレクション展のチケットを購入すれば、夜間割引で入館料が約半額になるなど、お得に入館できることもあるのに気付きました。(高校生、18歳未満、65歳以上は無料)
私は、息子たちが子ども料金で入館出来たころ、自分の趣味もかねて、親子で多くの美術展を観に行きました。格安で、幅広いジャンルの作品に触れられるコレクション展は、芸術鑑賞の入口としてとてもいいなと思います。
芸術の秋の一日、美術品鑑賞をして過ごすのも良いものですね。
京都国立近代美術館
京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
TEL:075(761)4111
https://www.momak.go.jp/
営業時間等はHPから確認を
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
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