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久しぶりに街歩きをしてクタクタになった日、ペコペコのお腹をかかえてたどり着いたのは、藤井大丸５階にある「喫茶マドラグ」。お食事メニューが充実しているという噂を頼りに、遅めのランチを食べに行きました。

新しくて、懐かしい。世代を問わずくつろげる空間

壁際のテーブルに席をとり、まずは一息。テーブルも椅子も大きめサイズで、ゆったりと背もたれに体を預けることができました。大きな椅子っていいなあ、としみじみ感じながらお水を一口。これでもうすでに疲れが少し軽くなったみたい。

そしてメニューを拝見すると、噂どおり食事系が充実していて、スパゲッティナポリタン、サンドイッチなど、昔ながらの喫茶店をリスペクトした料理が並んでいました。どれもおいしそうでしたが、私は定食スタイルの週替わりメニューを選択しました。

おかずに、ご飯、お味噌汁、サラダがついて、街中でこのお値段はお得感がありますね。当日のおかずは、豚の冷しゃぶときゅうりを塩こぶで和えたさっぱりした一品でした。

山盛りのお肉の下には木綿豆腐がしいてあり、塩気のきいたお肉と合わせて食べるとちょうどよい塩梅で、ご飯がすすみました。

連れはエビフライカレーを注文。エビフライにするかカレーにするか迷った末に選んだメニューです。ご飯を小盛にと注文した彼女でしたが、出て来たお皿はなかなかのボリューム。エビフライも２尾のっていいて、豪華でしたよ。少し味見をさせてもらいましたが、エスニック料理ではない、日本の家庭料理のカレーの味でした。

ご飯をペロリと平らげたあとは、セットで注文したアイスコーヒーを。紙レースのコースターと、金属のミルクピッチャーが、昭和生まれの郷愁をくすぐります。

連れは単品で生ビールを注文。生ビールは大ぶりのグラスに入ったヒューガルデンホワイトで、847円でした。

お腹がいっぱいになって落ち着いたところで、ストローでチュルチュルとコーヒーを飲みながら店内をグルリと観察。

広々とした空間に古風なテーブルと椅子が低めに配置されていて、とにかく落ち着く空間です。藤井大丸の中だから若い人が中心かと予想していましたが、私より年上とおぼしき常連風のお客さんも多く、幅広い年齢層のファンがおられる様子でした。

私はこちらの姉妹店「喫茶ガボール」さんのどこか退廃的でほの暗い古い映画みたいなインテリアが好きで、こちらのお店のインテリアも楽しみにしていました。こちらのお店は明るい印象ですが、全体的にアンティークな雰囲気がほどよく漂っていて、マニアックではないけれど、マニアも満足できるような絶妙な匙加減が素敵でした。街で疲れた時に逃げ込める休息場を見つけた気分です。

※商品価格は訪問時のもの。今後価格変更の可能性あり