京都市内には、歴史的価値のある芸術を鑑賞できる施設もあれば、新しいジャンルのアーティストさんの作品と出合えるギャラリーも沢山あります。
京都市バス「堀川中立売」停のそば、堀川商店街にある「堀川新文化ビルヂング」もそのひとつ。2階にギャラリーNEUTRAL、1階には大垣書店さんがあるため、時々、展示と書物がリンクしていることもあり面白いです。
以前訪れた時に拝見したのは、前田耕平さんと葭村太一さんの「行き止まり冒険記展」。ギャラリーの一角には展示のきっかけとなった小説「行き止まり体験記」が置かれ、1階の大垣書店で購入できるようになっていました。(~2022年9月19日終了)
会場にぱっと入ると、大きな本のページらしき展示作品に書かれた文章だけが目に入り…
その後ろに回り込むと、何と文の裏面は写真。鑑賞の順路はなかったので「バラバラになった本のページの中を、行き止まりを探して冒険してるみたい」と思えたのでした。
全館まるごと展示室
そして、今回拝見した展示はNUNOさんの「KYOTO nuno nuno」で、堀川新文化ビルヂング1階カフェ&バーSlowPage店内・ウィンドウディスプレイ・ギャラリーへ向かう階段など、ビル内のいたるところに作品が展示されていました。(〜2022年10月31日)
NUNOさんが、全国の染織産地の職人さんと協働して作り続けられた布地が展示され、異なる素材の布を張り合わせたキューブが宙づりになり、モーターでクルクルと回る様は、まるで宇宙空間に漂う星のような雰囲気でした。
堀川新文化ビルヂングの展示は、時折、この様に全館丸ごとギャラリーのようにディスプレイされるのも特徴的です。そこここにアートが散りばめられているのも、お洒落なものですね。
展示は、NUNOさんのテキスタイル作品でしたが、その作品を撮影された林雅之さんのお写真も壁面に展示され、さらに、作品の写真集が1階の大垣書店で購入できるようになっていました。
ワークショップが開催されることも
昨年のある日はギャラリーの一角で、畳職人さん指導の下、ミニ畳写真フレーム作りが開催されていました。本当の畳みたいでしょ?
不定期で開催されるワークショップは、ほとんどの場合事前予約不要とお聞きしました。受け身的な作品鑑賞だけでとどまらないところも、このギャラリーの魅力だと思います。
「堀川新文化ビルヂング」は、商店街という立地のおかげか、とてもカジュアルにアートに触れることができる場所。本を探しに来てギャラリーにも立ち寄り作品鑑賞したり、ギャラリーで作品に興味を持ち、関連書籍を1階の書店で買えたりと、+αの楽しみも生まれそうです。
ギャラリーの方から「幅広い層の人々がアートに触れるきっかけの場、アーティストさんにとっては、作品を広く発信できる拠点となれば」とお聞きし、これからも気軽に立ち寄って、様々な作品に触れさせていただこうと思いました。
堀川新文化ビルヂング
京都市上京区皀莢町287
TEL:075(431)5551
https://horikawa-shinbunkabldg.jp/
営業時間等はHPから確認を
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
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