私は毎年、秋めいてくるころに聞かれる「旅する蝶 アサギマダラ」飛来のニュースを心待ちにしています。
アサギマダラは、温暖な気候を求めて秋に国内を南下し、飛行距離は1000キロを超えることもあるとか。数年前、飛来場所として有名な水尾で、むせ返るようなフジバカマの香りの中、ミツバチやアブのブーンと唸る低音の羽音を聞きながら、優雅に舞うアサギマダラの群生をこの目で見ました。そして、こんなに可憐でか弱そうな蝶が、何日間もかけて国境を超えることもあるなんて…と驚いたのでした。
市内中心部でも見られるアサギマダラ
アサギマダラの生態は謎が多いそうですが、フジバカマを好むようで、大原野や洛西などフジバカマ群生スポットに出没するのを良く聞きます。
街中でも寺町通界隈(御所東〜二条通付近)はフジバカマが多く植えられ、10月上旬に「藤袴祭」が開催されるほど。私はここ数年、御所東にある「梨木神社」で、アサギマダラに出合っています。そこで今年は、9月に入ってから観察を開始しました。
御所の清和院御門のすぐ東隣に「梨木神社」一の鳥居がありますが、そこからさらに数m北の道しるべを曲がると二の鳥居があり、そこをくぐり参道を奥へ。
ハギの名所「梨木神社」で沢山の蝶に出合う
「梨木神社」は、9月下旬に「萩まつり」が開催されるほどのハギの名所。参道は、ハギがトンネルのように重なり合い、緑に包まれ趣があります。
こんもりと茂ったハギの間を探してみると、舞殿周辺に、フジバカマらしき花の蕾が確認できました。
一昨年は10月初旬、丁度この辺りでアサギマダラに出合えました。
今年はまだここでは出合えず。
けれど、モンキチョウやヒョウモンチョウなど、飛び交う蝶の多いこと!
しかも皆ゆっくりと休憩でもするかのように蜜を吸っているので、写真に納まってくれます。
ツマグロヒョウモンチョウが大きく開いて、翅(はね)の模様をしっかりと見せてくれました。
舞殿周りに背の高いフジバカマがあり、香りをかいでみると確かに甘い香りがしたので、その香りに誘われてか、この日は沢山の蝶たちが集っていました。
毎年アサギマダラに合えますように
実はこの日、私は寺町通界隈で、今年初めてのアサギマダラに遭遇しました。ですから、梨木神社でも程なく見ることが出来そうです。
以前水尾でアサギマダラを見た時、丁度翅に日付などのマーキングをされている会の方がいらっしゃいました。アサギマダラは、フジバカマが好きだけれど、フジバカマを植えたからと言ってすぐにやってくるものでもないそうです。
こうやって、フジバカマのある街中のスポットに来てくれるようになったいきさつは分かりませんが、遠路はるばる縁あって飛来してくれたアサギマダラを、とても愛おしく感じます。
姿を確認すると、毎年来てくれるような環境が続くことを願うのでした。
梨木神社
京都市上京区寺町通広小路小路上る染殿町680
TEL:075(211)0885
https://www.nashinoki.jp/
営業時間等はHPから確認を
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
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