三条通には、京都市の有形文化財に登録されているような、歴史的近代建築が点在しています。
そんな中の一つ、御幸町角の「1928ビル」。以前、ビルの中のお店でランチを食べたことがありましたが、建物内の施設が少し入れ替わったりして、ある時から2階がギャラリースペースになっています。
週替わりで多種多様な展覧会を開催
2階スペースは「同時代ギャラリー」という名前のギャラリー。
地階・1階は別の施設になっており、ビルの正面向かって左手、遠慮がちに案内プレートがかかっている入り口から階段を上がり2階へ。
上がってすぐが「同時代ギャラリー」入り口。ビルの表にあったのと同じ案内があります。
ある日は、作風の異なる画家さんお二人の絵画作品展。また別の日には、写真・絵本の原画・消しゴムハンコ作品と、タイプの異なる作家さん3人の展覧会。こんな風に、同時にジャンルを超えた作品を鑑賞できる場合もあります。
この日は3つの作品展が開催されていました
7月下旬に訪れた時は、入口脇の小スペースでえほん教室の方の展示、そして奥の大きなギャラリーでは、日本画の大作が並ぶ作品展。ブースごとに、雰囲気ががらりと変わっていました。
仕切りのない大きなギャラリーのさらに奥の方へ進むと、こんどは油彩の作品展が。
「いいなぁ。この絵が欲しい。」と、素敵な作品の前を行ったり来たりして鑑賞しました。
ギャラリーの展示スペースは、壁も天井も真っ白で明るく広々として、大きな窓から光も差し込み、作品が生き生きと感じられます。
ギャラリーの雰囲気が気に入って、定期的に展示をされている方もいるそうです。両サイドの窓辺の壁面や、コーナーごとに変化がある床の材質など、作品を素敵に見せてくれる空間だなと思えました。
1928ビルは京都市登録有形文化財
毎回、様々な作品展示が楽しめるギャラリーなのですが、建物自体が、私好みのアール・デコ調でディテールのおしゃれ度に惹き付けられました。
もともとは大毎新聞(現毎日新聞社)京都支局として、まさしく1928年に建設されたそうで、設計は有名な「関西建築の父」武田五一さん!
ですから、有名近代建築巡りをするなら、必見の建物と言えそうです。
新聞社移転時の解体の危機や、その後の耐震改修・内部リノベーションを経て、現代美術を楽しめる空間になったそうですが、本当に素敵。
踊り場の照明器具、派手さはないのですが、落ち着きと温かみのある細工とフォルムが、美しく可愛らしい。
そして、建具がダークブラウンなどの濃い色合いで、淡い壁の色のアクセントになっているのも好きですね。
多くの作家さんや作品と出合える空間
展示期間は、通常一週間なので、お目当ての作品展示を見逃してしまうこともありますが、ギャラリー入口の棚には、展示された作家さんの別会場案内葉書などもあり、情報が得られます。それに、次々展示が入れ替わるので、立ち寄った時に偶然、思いがけない作品と出合えるのもとても楽しいものです。
同時代ギャラリー
京都市中京区三条通御幸町東入弁慶石町56
TEL:075(256)6155
https://www.dohjidai.com/gallery/
営業時間等はHPから確認を
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
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