「十三や」のつげ櫛で髪も心も滑らかに

WEBフレンド

こゆきプロフィール
2022年5月13日 

はじめまして。
WEBフレンド新メンバーの「こゆき」と申します。
長年憧れた京都住まいを叶え、今年で9年目になります。

さて、京都市のメインストリートの四条通は新旧のお店が立ち並び、用事が無くとも楽しく歩けますよね。
私の本日のお目当ては四条寺町東側に位置する「十三や」さんです。

賑やかな四条通沿いに構えられた本店

何度も通っているつげ櫛専門店

9+4(くし→櫛)=13、ということで「十三や」なのです

1875年創業のつげ櫛専門店には鹿児島県指宿産の国産本ツゲを使用した櫛のほかにも、細かい細工の簪(かんざし)やちりめんが愛らしい櫛ケース、オンラインショップでは紹介されていないので知る人ぞ知る象牙のお品や帯締めなど、わくわくするアイテムが所狭しと並んでいます。

珍しいお道具は日本髪を結うためのもの

私が初めてお店を訪問したのは12年前のこと。
翌年から自分が関西に住むことになるとは思いもせず、家族旅行で京都を訪れた際、旅の思い出になるものが欲しくて購入しました。
当時は慌ただしく私と娘、それぞれの櫛を購入しただけでしたが、京都に暮らし始めてからあらためて大学生の娘の櫛ケースを買い求めました。

持ち物が多い学生の鞄の中でも安心できる櫛ケースは既に二代目。
今回は私の櫛ケースを購入しました。色とりどりのお品物はどれも可愛らしくて選ぶ時間も楽しかったです。
娘のケースもだいぶ使い込んでいますね。そろそろ更新かな…?

左の2点が娘の「とき櫛」で荒歯と呼ばれるもの。バラ模様が愛らしい! 右の櫛ケースが今回の購入品です。

上の写真の「とき櫛」は3点ともすべて「十三や」さんで買ったもので、10年以上お手入れをしながら大切に使っています。

「十三や」さんは、お母さんの鏡台で見たような細歯といわれる目の細かい「とき櫛」から、長い髪、多い髪に適した荒歯の櫛まで、用途に合わせた豊富な品揃え。
迷ったら優しいご主人と奥様に相談を。

四条通に面したショーウインドウには本べっ甲を贅沢に使った飾り櫛や帯留め。
つげの手彫りブローチや帯留めも細かい細工で足を止める人も多々。
実は私にも、もう何年も素敵だなあと眺めている珊瑚の帯留めがこちらのスペースにありまして。
着物を着る機会がないので買う勇気もないし、でも誰かが買ってしまったらちょっと残念な(笑)そんな気持ちで通りがかりにいつも確認してしまいます。

つやつやの髪で気分もぴかぴか!

つげの櫛は静電気も起こりづらく、地肌へのあたりも柔らかいので、髪に優しいことは勿論ですが、なにより感じるのは髪を梳くひと時がリラックスタイムにもなるということ。
ゆっくり髪を梳くことで、忙しい毎日のなかでも「自分を大切にする時間って大事だな」とあらためて思います。

ときどき椿油でオイル漬けのお手入れをすることで飴色に深みが増し、自分だけのものという愛着も湧きますし、オリジナル感が嬉しいですね。

つげ櫛・かんざし 十三や

京都市下京区四条通寺町東入13番地
TEL:075(211)0498
https://www.kyoto-jusanya.com
営業時間等はHPから確認を

プロフィール

こゆき

在住エリア:京都市中京区
メインテーマ:御朱印巡り/気軽なお店のランチやカフェ
京都育ちに憧れる9年目のなんちゃって京都人。中学生で新選組を知って以来、30年越しに念願だった京都暮らしを叶えました。千年の都は美観も美味も、魅力がいっぱい。私が感じた京都のステキ!をお伝えしたいと思います。