暦の上ではもう春ですが寒い日が続いていますね。寒いとつい家の中に閉じこもってしまい、運動不足にならないか心配です。
そこで今日は思い切って少し長めの散歩をしました。今年、ワールドカップが開催されることにちなんで、球技上達のご利益があることで有名な「白峯神宮」へ。賀茂川にかかる北大路橋からスタートです。
頬にあたる風は冷たかったのですが、太陽を浴びて歩くといい気持ちです。目的地へ行く前にちょっと見たい風景があったので、加茂街道を渡って紫明通に入ります。
まず見つけたのは、通り沿いの植え込みに咲く水仙です。ご近所の方が植えられたのでしょうか。花の少ないこの時期に咲く可憐な姿がかわいらしいですね。
そして、上を見ながら歩くこと数分。ありました!「蝋梅(ろうばい)」です。1月の終わりから2月にかけて咲く花で、京都市内の有名なお寺の庭などにありますが、街中で見られる場所は少ないのです。
名前の由来には諸説ありますが、鮮やかな花の色が蜜蝋(みつろう)を連想させることからこう呼ばれるとも言われています。この木は少し高いところに花をつけていたので、香りは嗅げませんでしたが、甘い香りがする花です。春がすぐそこまできていますね。
ここからはしばらく南に向かって住宅街を歩きます。京都らしい古い家並みと、レトロな洋館風の家やモダンな家が混在していて、すてきな街の風景を作っています。
ちょっと疲れたな…と思った頃に到着したのが、目的地の「白峯神宮」です。ここは公家の飛鳥井家の邸宅跡で、スポーツの守護神を祭った神社として有名です。春の修学旅行シーズンになると、制服姿の学生の姿もよく見かけます。
大きな通りに面していますが、一歩中に入ると掃き清められた境内には静かで清々しい空気が満ちていました。本殿まで進むと正面両側に、珍しい「重い鈴」と「軽い鈴」が置かれていました。どちらを鳴らしてもよいそうですが、鈴の音によって心が清められるそうです。
私は少し考えて、「軽い鈴」を鳴らしました。予想より重い感じはしましたが、カランコロンと鳴る鈴の音が朝の境内に心地よく響きました。スポーツ以外にもご利益があるそうですから、様々な年齢層の参拝者が訪れていました。
境内には、ほかにも球技をはじめとしたスポーツ全般の上達にご利益のある「地主社」や、武道、弓道上達のご利益がある「伴緒社(とものおしゃ)」、かわいらしい「笑い龍」のある「潜龍社(せんりゅうしゃ)」、球体の石鞠を回して球技上達のご利益をいただく「蹴鞠の碑」などがあります。
社務所には、プロも持っているというスポーツ上達を願うものから、合格祈願、笑う輪、守り矢などさまざまなお守りが用意されています。
私は久しぶりにジョギングを再開しようかな、と思い、「健脚守」をいただきました。星がちりばめられたかわいらしいお守りはスポーツ好きの学生さんにも喜ばれそうです。
ワールドカップの開会が近づけば、サッカー大好きなお子さんやサッカーファンから、ますます注目される神社かもしれませんね。
白峯神宮
京都市上京区今出川通り堀川東入ル飛鳥井町261番地
TEL:075(441)3810
https://shiraminejingu.or.jp/
参拝時間等はHPから確認を
プロフィール
yuko
在住エリア:京都市左京区
メインテーマ:京都の文化(社寺、庭園、伝統工芸、建築)
子育てがひと段落ついた頃から、大好きな英語を生かせる通訳ガイドの仕事を始めました。
近くに住んでいるのに知らなかったことや、何度も訪れているのに気づかなかったことなど、新しい発見にあふれる街。迷子になって楽しい街、京都が大好きです。
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