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京都市内の中でも今出川通は、通りに面して実に多くのパン屋さんが並んでいます。
その今出川通のパン屋さんを制覇すべく尋ね歩いていた時に出合ったのが、北白川にある「パティスリー　タツヒトサトイ」さんでした。

初めて訪問した時の、お店で出合ったパンの見目麗しい姿かたちと、持ち帰って食べた時のおいしさは今でも覚えています。自宅からは遠いので日常的に買いに行けないのが辛いところでしたが、ようやく、久しぶりにお店に伺うことができました。

そもそも、タツヒトサトイさんはパティスリーなので、ケーキがまず美しい。

形も色も、魅力的です。

こちらもすごく惹かれるのですが、今日はパンを…
まず、低温長時間発酵で2日かかるという、「魂の一本」とうたわれているバゲットなど買って来ました。

なかなか行けないお気に入りのお店の場合は、少し日持ちするバゲットや食パンを必ず買うようにしています。

今回購入したのはこちら。バゲットは50㎝ほどもある圧倒的な存在感です。しかも、焼き色がこんがりと香ばしそう、一本に引かれたクープが特徴的で潔さを感じるのは私だけでしょうか？太さも均一でとても綺麗です。

バゲットは、お店によって硬さなどが異なるので、おすすめの食べ方を聞いてきました。「焼かずにそのまま、オリーブオイルと塩少々で」と聞き、その通りにしてみると、オリーブオイルと塩で一層旨味を感じました。パンよりご飯派の夫も、お酒の当てにぴったりだったようです。皮が厚すぎず香ばしい風味があり、生地そのものにもやや塩気があるので、端っこからつまんで食べると後を引きます。

食パンは少し甘味がありました。生地はしっとりきめ細やかなので、焼くと表面がさっくりと軽い食感となり、中はしっとり感が残り、何もつけずに美味しく頂けました。

カフェサンライズをカットしてみると、中にたっぷりとフィリングが。コーヒークリームかと思いきや、オリジナルコーヒーを染み込ませたスポンジ入り。パンだけれどスポンジ生地も食べられる、ケーキ屋さんらしい初めての食感でした。

クリームパンショコラは、カスタードとチョコクリーム入り。覆っている柔らかな薄いパン生地は繊細でしっとり、カスタードクリームはもったりと重みのある素朴なお味でした。

どちらも甘さ控えめでしたが、パンとしてもデザートとしても成立する美味しさでした。

今回は午後にお店に行ったので、売り切れ商品もあり少し出遅れました。どのパンも丁寧に作られていて惹き付けられるので、次回は是非お惣菜系のパンを買いに行きたいと思います。

そして、是非美しいケーキも…。

イートインのできる少し奥まった窓辺のコーナーもあるので、そちらも利用してみたいな…と、後ろ髪惹かれつつ帰路に就いたのでした。