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自宅で過ごす時間を充実させようと、春から油絵を描くようになりました。
そんな折、趣味で絵を描かれる方から「描いた絵を額縁に入れて飾っているの。すごく素敵になるからあなたも額縁に入れると良いよ。」と勧められました。

そうか！初心者の絵でも良い感じに見えるのか。単純な私は、素直にそのアドバイスに従うことにして、寺町通三条にあるアート＆フレームのお店「ヤマシタ」さんに行きました。

店内向かって左側コーナーには、額に入った様々な絵画が美術館のように並び、飾りたい絵を選ぶこともできますが、今回は額縁だけ欲しいので向かって右のコーナーへ。壁にびっしりと並ぶ額縁を前に途方に暮れていると、お店の方が声を掛けてくださいました。

そこで、今回額縁に入れたい絵を見ていただき、①自宅に飾る油絵用　②今後植物や風景画を描きたいのでそれにも合う雰囲気の物　③希望の予算　を伝えました。

絵はモネのひまわりの模写(のつもり)です。さてさて、油絵初心者のこの絵がどうなるでしょうか？

まず１点目は「絵が晴れやかに見えて、割といろいろな絵に合うものですよ。」とゴールドの額縁で、絵に合うサイズの物を出し、実際に入れて見せてくださいました。すると…なんということでしょう。
美術館の絵のように変身。つたない絵が、高そうな絵に見えてきました。

2点目、「シックなもので飾りやすく、風景や花の絵など、何にでも合いやすいです。あまり色が濃すぎると暗くなるのでこのくらいがおすすめですよ。」と木の雰囲気の額縁に入れてくださいました。
確かに落ち着いて見え、自宅の部屋を思い浮かべても馴染みそう。絵も引き締まりました。

3点目は折角なので、いろいろ教わったアドバイスを参考に、少し華やかなのを選んで見ていただきました。「このくらいの装飾なら派手過ぎず使いやすいでしょう。グリーンも落ち着いた色なので主張しすぎない。」

このほかにも試してみたのですが、今回は、飾る予定の壁が茶色なので、少し華やいだ気持ちになれそうな３番目の額縁に決めました。

私が選んでいる間、別のお客さんも作品を持って来てお店の方に相談されていました。実際に作品を合わせると、額縁だけ見ているのとは随分印象が変わるので、洋服の試着のように、絵と合わせて見られるのはとても参考になりました。

オーダーメイドの物を販売される一方、手軽なフレームもあったので、子どもの作品などを入れてお家に飾ったりすると、楽しいだろうなと思いました。実際お店の方もお子さんの絵を額縁に入れて飾られているそうで「子どもたちも励みになっているみたいだ」とおっしゃっていました。

寺町通は三条より北に行くと、ギャラリーや画材店・額縁屋さんなど、アートに関連したお店が沢山あります。京都には芸術系の学校も複数ありますし、鑑賞できる場も多いので、子どもから大人まで、美術や工芸を身近なものとして楽しまれる方が多い気がします。生活の中に芸術が息づいているのも、京都の良さではないでしょか。