狛○○大集合!動物たちと緑に囲まれた「大豊神社」

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大好チヨ子プロフィール
2021年9月17日 

神社の入り口でみられる「狛犬」は、邪気が入るのを防ぐ魔除け的な意味合いをもっていると言われています。

二体が対になっていることが多く、総称して「狛犬」と呼んでいますが、
  神社に向かって右手には口を「阿(あ)」と開けている「獅子」
  神社に向かって左手には口を「吽(うん)」と閉じ、角を持つ「狛犬」
が据えられていることが多いようです。

こちらが「阿」と口を開いた「獅子」。なんだか今にも話しかけてきそうです。

大豊神社参道途中の獅子

そしてこちらが対になる「吽」と口を閉じ、角を持つ「狛犬」。こちらの狛犬さんは、随分にこやかです。

大豊神社参道途中の狛犬

写真の狛犬たちは、「哲学の道」の中ほどにある「大豊神社」の狛犬ですが、大豊神社では、他にも珍しい動物の神使(しんし)が見られるということで、お参りしてきました。

まず参道入り口で迎えてくれたのは、ごく一般的な狛犬でした。

参道途中に、最初に紹介したユニークな狛犬たちを見かけ、そしてへと進みました。
大豊神社の背後には、東山三十六峰の中の椿ヶ峰という山があり、その名のように、境内は多くの椿に囲まれていました。12月~3月頃に椿が見頃だそうですが、今は椿の葉が青々と茂り、神社はまるで森の中にあるようでした。

そんな境内を右手に進んで行くと、見つけました。なんと可愛らしい「狛ねずみ」です。向かって右のねずみは巻物を持ち、左のねずみは水の入った壺のようなものを抱えていました。祭神の大国主命(おおくにぬしのみこと)をねずみが助けたという故事にちなんで、大国社には狛ねずみが据えられているのだそうす。

更にそのお隣には、お稲荷さんがあり、凛々しい「狛ぎつね」が。

お稲荷さんの鳥居前の狛狐(向かって左の狐)

それだけではありません!そのお隣は「狛蛇」。向かって右に白蛇、左は黒蛇です。ちょっぴり怖い気がしますが、蛇は脱皮を繰り返して成長するため、長寿や金運をもたらすとされるそうです。「医薬医療のシンボルとして、日本医師会や世界保健機構WHOのマークにも蛇が使われているのですよ」と宮司さんに教わりました。

境内左手の奥には、「狛猿」「狛鳶」
お天気があまりよくなかったのでお参りの途中薄暗くなってくると、提灯にぽっと灯がともりました。

うっそうと茂った森の中で、動物たちがそれぞれのお社を守っているようで温かみを感じました。

神使の種類が多く珍しい神社だと聞きつけお参りしたのですが、こんもりと緑あふれる境内は、自然と同化してしまいそうな素敵な場所でした。

実は、境内に何十種類もの椿が咲く椿の名所でもあり、特に、樹齢300年と言われている椿の大木の存在も教わったので、花のシーズンも忘れないようにお参りしようと思ったのでした。

大豊神社

京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町官有地
TEL:075(771)1351

プロフィール

大好チヨ子

在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。