紀元前の青銅器にかわいい♡を発見!「泉屋博古館」

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大好チヨ子プロフィール
2021年9月24日 

丸太町通りを鹿ケ谷まで行くと、市内の喧騒を離れ、美しい緑に囲まれた「泉屋博古館」があります。「泉屋博古館」には、住友家第15代当主、住友吉左衞門友純(ともいと)が蒐集した、国宝・重要文化財・重要美術品などを含む約3500点もの美術品が収蔵されており、季節ごとに企画展示が行われます。

丸太町通りに面した側の入り口付近

「泉屋博古館」の展示物のメインは、なんと言っても「青銅器」です。中国国外としては質・量ともに最も充実したコレクションとして、世界的にも高く評価されている青銅器の数々を、館内の「青銅器館」で鑑賞しました。

「青銅器館」のエントランス 右手に身障者用エレベーターも設置されている

エントランスが素敵で、ゆるやかならせん状になった階段を一段一段上り「青銅器館」の展示室へ向かうときは、まるで紀元前の世界へタイムスリップするようなワクワク感があります。

展示室では、一点ごとにショーウインドウで展示されているものも多く、複雑な文様のある青銅器を、角度を変えて四方から観ることができました。

青銅器は鉄器が登場するまでは器として使われ、楽器も作られたようです。青銅器の大きさで音階を作ったのが展示品で分かりましたが、今でも音が鳴りそうな状態で残っているのに驚きました。

青銅器には、動物文様が描かれていたり、動物を形どったものも多く見られました。遊び心もあり、そのデザインのおもしろさに惹き付けられました。

か、可愛い…。大昔の造形物と思えない可愛らしさです。現代に持って来ても、キャラクターとして愛されそう。私は青銅器に対する知識がないのですが、この様な作品がいくつもあるので、沢山の作品も飽きずに楽しく鑑賞できました。

「青銅器館」は4室からなり、ぐるりと一周すると元の展示室を上から見下ろせるところに戻ってきました。この位置から展示物を観られるのは面白いですね。

「青銅器館」は常に多くの展示品が観られますが、美しい庭を挟んだ向かい側に「企画展」の部屋があり、そちらでは、青銅器以外の収蔵品を中心とした展示があるので、青銅器以外の見どころも充実していました。

館内にはベンチも多く、作品鑑賞だけでなく、庭を眺めたり、展示の予備知識となる映像を観るなど、心行くまで芸術に触れる時間を楽しめました。

更に、「青銅器館」の展示場へのエレベーター、入り口エントランスの車いす昇降機の設置、また玄関までの緩やかなスロープなど、バリアフリー化がとてもできていて素晴らしいと思いました。

2021年9月からは、現代鋳金作家が青銅器からインスピレーションを受けた作品の展示という、新旧アーティストのコラボレーションも行われています。

泉屋博古館

京都市左京区鹿ケ谷下宮ノ前町24
TEL:075(771)6411
https://www.sen-oku.or.jp/kyoto
※営業時間等はHPから確認を

プロフィール

大好チヨ子

在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。