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博物館のボランティアのために荒神口まで行き来していたある日、ふと目に留まった控えめな看板「スイミーあります」…って何だろう？気にはなったけれど、そのまま先を急ぎました。帰り道もわざわざその前を通り「金魚屋さんではないよね」と気にしつつ、その日はやっぱり通り過ぎました。

数日後、再び荒神口へ向かう朝「絵本のお店かしら？」と看板を一瞥し、その日の帰り道、４度目の「スイミーあります」を確認して、やっぱり通り過ぎ…

が、好奇心に駆られて、ついに後戻りして扉を開け、「スイミーがあるって何のことですか？」と、お店の方に尋ねました。

そこには確かに絵本『スイミー』のグリーティングカードやレターセットなどがありました。
そればかりか、小人の家のような部屋の中には、あふれんばかりの、メルヘンチックで美しくてカラフルでお洒落なものが、所狭しと並んでいたのでした。

レターセット・付箋・マスクやハンドタオル、メラミンの食器・扇子…など、それらの品々は、大人の私でも心ときめくようなデザインの物ばかり。

このお店「HIRAETH(ヒライス)」は、主に日本で活躍されている作家さんたちとの、コラボグッズを制作する「表現社」の製品の直営店なのでした。手に取りやすいグッズをきっかけに、多くの人に作家さんを知って欲しいという、作家さんを応援する思いが込められているお店でした。

そして、ショップの2階はギャラリースペースになっていて、作家さんの個展も開催されていました。

ショップに立ち寄った時に、必ず２階も見せていただくのですが、毎回個性的な作家さんの作品を見るのが楽しみです。

そして、魅力的なグッズばかりで、選ぶのに苦労しましたが、今回は猫好きな友人へのレターセットと自分用の一筆箋を購入しました。

HIRAETHは、外観のデザインもセンスの良さが光ります。「スイミーあります」の看板や、誰がおとずれる入り口なのか、小さな扉まで作ってある遊び心も楽しいですね。

コロナ禍で、会えない友人たちと手紙や荷物のやり取りをする機会が多くなりました。受け取った相手の喜んでくれる顔を想像しながら、お気に入りの作家さんのレターセットを選ぶのは楽しい時間でした。