足元の美術鑑賞「京都のマンホールデザイン」

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大好チヨ子プロフィール
2021年7月30日 

「博物館・美術館へ行く」のが趣味の一つです。
ジャンルにとらわれずに機会があればなんでも好奇心をもって観に行くと、時には意外な面白いものに出合うことがあります。
数年前、あるミュージアムの土木デザインに関する展示を観て、そこで初めて「京都のマンホール」のデザインを意識するようになりました。

中央のマークは、京都市の市章の略章です

それまで、どれも同じ柄だと思い込んでいたのですが、このマンホールは平安建都1200年の記念にデザインされた「御所車」の柄で、昭和63年から使われていると分かり意識して見るようになりました。
旅先でカラフルなマンホールを見て「京都のは地味だ」と思っていましたが、「御所車」ならば、京都の街並みに馴染む良いデザインだと感心したものです。しかも、凹凸が多く、滑り止めの役割もになっているそうです。

次は、京都ならではの2枚です。中央の「官」のマークは、宮内庁の印。

これら2枚は、京都御苑内で見つけたもので、一般のマンホールと同じデザインでも、中央のマークが珍しいですね。

阪急洛西口駅付近は「市」の境目なので、阪急の線路から西に進むと、向日市のマンホール、中央にひまわりのような向日市の市章があるものがみられました。(昭和57年以前の旧バージョンも見つけました)

向日市の市章が中央にあるもの
向日市の旧市章(昭和57年以前)がはいっている旧バージョン

阪急の線路を挟んでにすすむと、少し珍しいデザインのマンホールを見つけました。京都府流域下水道のもののようです。

中央には京都府の府章がある

そして、最近見かけたカラフルなものは、令和3年3月に設置されたポケモンマンホールで、京都市内に5種類の物が一枚ずつ、計5枚あります。

岡崎公園内で発見したヒノアラシとヒヒダルマのマンホール

設置は「岡崎公園」「円山公園」「梅小路公園」「嵐山公園」「西京極総合運動公園」に各1枚なので、発見できるとなんだかラッキーな気持ちになれます。

全ての写真は載せていませんが、このほかにも実に多くの種類のマンホールを今まで見てきました。そして、私は未だ見つけられていないのですが、京都市内で大正時代の古いマンホールもまだ現役で活躍しているようです。
時代を超えて長い間私たちの生活を見守ってくれているのだなと思うと、なんだかありがたみを感じずにはいられません。いつかその古いマンホールも探し当ててみたいものです。

プロフィール

大好チヨ子

在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。