「とんねるず」として活躍する一方、画家としての活動も注目されている、木梨憲武さん。京都文化博物館で開催中の「木梨憲武展 Timingー瞬間の光りー」で話を聞きました。
「音楽もテレビも配信も、そしてアートも いま起きていることが一番楽しい」
2018年7月からスタートしている、全国美術館ツアー。
「実は去年の『上野の森美術館』でラストだったはずが、コロナ禍もあって、もう少し出来る会場があるということで、ここの館長さんにも手をあげていただいて実現しました。大好きな京都で開催できて、うれしく思っています」
京都文化博物館3・4階には、絵画やドローイング、映像、オブジェなど自由な発想による作品約200点が展示されています。
「同じ作品でも、会場によって見え方が違う。どこにどの作品を置いて、どんなコーナーにするか、最後にコースを作るんですが、毎回悩みます。でも、やっぱり会場づくりは楽しいですね」
昨年には、新譜もリリース。レコーディング時に、アドリブで歌詞を変更したりすることもあったようで。
「そういうこと、意外とあるんですよ。(アートも)制作中に何かドラマが起きると、そこからストーリーが出来て、また新しいテーマになったり。結果、思っていたものより良くなったりして(笑)。
音楽もテレビも配信も、いつも〝いま起きていること〟が一番楽しい」
そんな木梨さんの作品は「ネガティブなものはない」のだそう。
「明るくなるような、中にはニヤッとするようなものもいくつかあると思うんで、何か感じていただけたらな、と思います。僕の作品を見て、家に帰ってそのまま自分も描き始めた、という話もよく聞きますよ」
■ profile ■
1962年、東京生まれ。94年に「木梨憲太郎」名義で初個展、全国美術館ツアーを含め9回の個展を、国内のべ30カ所で開催。ニューヨーク(2015年)、ロンドン(18年)での個展も成功を収める
「木梨憲武展 Timingー瞬間の光りー」
京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)で、2021年3月28日(日)まで開催。午前10時~午後6時(金曜は7時30分まで)、月休
https://www.bunpaku.or.jp/
(2021年2月27日号「大人タノシ」より)
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