城陽市で活動する市民団体が定期演奏会をスタート。そこには、音楽だけではなく福祉・美と健康の力で人を笑顔にしたい、という思いがありました。
撮影/児嶋肇
「音楽・福祉・美と健康」をテーマに活動する市民団体、「輝け☆JОYО!夢プロジェクト」。
「障がい者や高齢者、引きこもりの人、子どもなど誰もが楽しめて交流できるイベントを行い、城陽の町を元気にしたい、という思いで活動しています」と話すのは、代表の中川修蔵さんです。地元で長年バンド活動をしていて、音楽を通じて知り合った仲間5人とともに昨年10月に同団体を立ち上げました。城陽市や近隣地域で活動するバンドなど他団体にも一緒に活動しようと声を掛け、現在は26団体が主旨に賛同。まずは、定期演奏会「夢ひろば」を一緒に開催していくことに。
その第1回となったのが2024年4月29日。会場の城陽市立福祉センターでは、アマチュアバンドのほか、ひょっとこ踊りのチームなど11組が10分ずつ演奏や踊りを披露。この日は、これら各団体の顔合わせも兼ねていました。
「見に来た人にもどんどんステージに上がってもらえれば」と中川さん。実際に当日は、観客から2組の飛び入り参加も。曲に合わせて踊り出す人もいて、演奏会は和やかなうちに幕を閉じました。
毎月1回開催予定で、毎回各団体から数組が登場するといいます。第1回は無料でしたが今後については未定。
仕事やボランティアの経験が原点に
同団体の立ちあげメンバー6人の中には、福祉や美容にかかわる仕事をしている人も。以前に行った音楽イベントでは、美容健康体操や福祉相談、福祉用具の展示コーナーを設けていたとか。
ケアマネジャーである中野真志さんは、「音楽イベントは、家に閉じこもりがちな高齢者も気軽に誘いやすいんです。さらに会場につえや車いすが展示されていれば、実際に見てもらうよい機会になるでしょう」と。
井上香月子さんは美容サロンのオーナーで、介護施設や養護学校などに美容のボランティアで訪れることもあるそう。「男女ともに見た目が美しくなれば、前向きになり元気が出ます。今後の定期演奏会では、メイクや健康マッサージといったワークショップもできれば」と話します。
福祉施設や病院などから依頼を受けて演奏に行っていたというメンバーもいます。
中川さんは「『輝け☆JOYO!夢プロジェクト』としても、各種施設などからの依頼を受けていきたいです。いろいろな団体とつながることで、広くワクワクを共有できるイベントを行っていきたいですね」と話していました。
定期演奏会など活動の詳細はフェイスブックで。「輝けJoyo!夢プロジェクト」で検索を。問い合わせは代表・中川さん=携帯電話:090(8384)9093=へ。
(2024年6月8日号より)
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