京都を楽しむ、生活情報サイト

ウサギやクロワッサンの形の干菓子も好評

のれんをくぐり、店に入ると正面のショーケースには美しい京菓子が。こちらは2023年6月16日、上京区にオープンした京菓子店「兎亀屋」。京都の老舗で修業をした西澤誘祐さんが作る上生菓子と干菓子を購入できます。

上生菓子（432～495円）は常時4、5種類を用意。ツクネ芋を練り込んだそぼろ状のあんで粒あんを包んだ「きんとん」、米粉と砂糖などを合わせて蒸しあげた生地であんを包んだ「外郎（ういろう）」など。半月に1度を目安に新商品に変わるそう。

「夏なら、『きんとん』はヒマワリや川のせせらぎ、『外郎』であればキキョウやホオズキをイメージして作ることも。〝そのもの〟ではなく、やんわりと表現することが京菓子の特徴です」

表現の〝引き出し〟を増やすため、普段から思いついたことを記録したり、風景を撮影するという西澤さん。「積み重ねてきたものと新しい発想を合わせ、お客さまに楽しんでもらえるものを作りたいと考えています」

あん作りには丹波大納言小豆を使用。甘さは控えめで、滑らかな口溶けにこだわっているとか。
干菓子（2個・270円）は遊び心があるものも。ウサギやクロワッサンの形の干菓子も好評。

和菓子作りに挑戦

「和菓子教室」も開催。練り切り菓子を2種、干菓子を1種（二つ）作れます。1人3300円。対象は小学生以上。要予約。

（2023年9月2日号より）