アートと食が楽しめるスポット

2022年10月5日 

シティリビング編集部

芸術の秋。地下鉄や市バス沿線の、食事をしながらアートに触れられるお店や、喫茶を楽しめるギャラリーを紹介します

撮影/桂伸也

触れてもOK 厨房そのものが作品に

2020年に20周年を迎え、リニューアルされた「前田珈琲 明倫店」。現代美術家・金氏徹平さんのアートが厨房(ちゅうぼう)に姿を変え、「tower(KITCHEN)」として登場しました。作品は実際にキッチンとして使われ、その壁には動く仕掛けや作品を象徴する穴が。壁に埋められたボールを蹴ることができたり、穴から中をのぞけたり、作品に触れられるのも魅力。

店内中央の「tower(KITCHEN)」。元小学校の教室が店舗として利用されていることから、ボールや文房具などがデザインされています
「スペシャルブレンド 龍之助」コーヒー(550円)と作品をモチーフにした、同店限定「珈琲と黒ゴマのパフェ」(1,150円)

前田珈琲 明倫店

  • 京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2 京都芸術センター1階
  • TEL:075-221-2224
  • 10:00~20:00
  • 今年は10/31(月)、12/26(月)~31(土)休
  • 地下鉄「四条」駅から徒歩約5分

「ヴィーガンラーメン」も溶け込む 
「チームラボ」監修のアート空間

絶えず動く力強い墨の書。「Vegan Ramen UZU Kyoto」では、「チームラボ」のデジタルアート作品「反転無分別」を全身で感じながらビーガン料理をいただけます。壁一面の書が、鏡やテーブルにも映り込むことで店内全体に広がり、「作品・空間と自分」の境界が曖昧で一体となった感覚に。「ヴィーガンラーメン」は、味へのこだわりとともに環境負荷の低減も意識しているそう。

自分や周りの人が食事している様も含めてアート作品。一秒たりとも同じシチュエーションはありません
「ヴィーガンラーメン 深緋(醤油)」は1,600円。ほかにも季節ごとに変わる、野草を使ったラーメンなど。1ドリンク、1フードオーダー制

Vegan Ramen UZU Kyoto

  • 京都市中京区梅之木町146
  • TEL:080-7603-6106
  • 11:30~15:00、18:00~22:00
  • 月火水休、11/17(木)〜20(日)休
  • 地下鉄「京都市役所前」駅から徒歩約6分

作品や庭を眺めながら日本家屋でほっと一息

「ものづくりの町・京都を伝える場所にしたい」との思いがある「好文舍」。趣ある日本家屋で、作品を眺めながら喫茶を利用できます。展示品は主に陶器で、気に入ったものは購入できることも。近隣の和菓子店から季節に合わせた菓子を毎日取り寄せるなど、地域とのつながりも大切にしている同店。作品や菓子のことなど店主と話してくつろいでみても。

ギャラリースペースは店内入り口と床の間に。企画展の合間は作家の器が常設されています
ほうじ茶(600円)と、「本日の和菓子」の「萩」のきんとん(400円)。和菓子は「金谷正廣」の菓子がいただけます

好文舍(こうぶんしゃ)

  • 京都市上京区油小路通上長者町上ル甲斐守町118
  • TEL:090-9697-7255
  • 10:30~18:00
  • 日休
  • 地下鉄「二条城前」駅下車、市バス「二条城前」停から9号・12号で「堀川中立売」停下車、徒歩約4分

京都ゆかりの芸術家の作品が店内を彩ります

「カモガワ アーツ&キッチン」では、京都ゆかりのアーティストの個展を店内にて随時開催。絵画のほか、壁面を利用した立体作品が飾られることも。食事中も気軽にアートを楽しめます。個展のたびに登場する、作品をモチーフにしたスイーツもお楽しみ。テレワークでの利用もおすすめの同店。コーヒーを飲み、仕事終わりに日本酒で一杯も良いですね。

12/26(月)まで石川愛子さんの個展「手繰る(たぐる)」を開催。壁に飾られた油彩画は、吹き抜けになっている2階からも鑑賞できます
京都産の食材にこだわった「ランチプレート」(1,408円)。メインのハモのフリッターとしば漬けタルタルの組み合わせが絶妙

カモガワ アーツ&キッチン

  • 京都市下京区七条木屋町下ル大宮町463-4
  • TEL:075-746-3234
  • 11:00~20:00
  • 火休
  • 地下鉄「京都」駅下車、市バス「京都駅前」停から205号・206号で「七条河原町」停下車、徒歩約3分

(記事元:「シティリビング京都」2022年9月30日号)