記念特集 読者発エピソード「リビングと私」

2022年5月6日 

リビング編集部

今号、2022年5月7日号で「リビング京都」は2022号! 1978(昭和53)年5月の創刊(当時は「ニューライフ京都」)以来、2022回という発行の数だけ読者との〝縁〟が生まれています。そこで読者に、「リビングとの縁エピソード」を募集。紙面がきっかけとなった出会いや、記事が皆さんの生活に役立ったこと。うれしいエピソードがたくさん集まりましたよ。その中から、いくつかの声を紹介します。

※リビング読者にアンケート。有効回答数147

1990年代、2人の子どもが「赤ちゃんコーナー」に登場

裕美子さんを中心にして、29歳になった知子さん(右)と27歳になった和史さん(左)。
2人とも、この紙面が「家族の新たな思い出になる」と喜んでくれたそう

子どもたちが登場した「赤ちゃんコーナー」。娘・知子さんへのコメントには来年、再来年の誕生日を楽しみにしていること、息子・和史さんへのコメントには大きく成長してほしいという親心が書かれています

2010年代まで続いていた「赤ちゃんコーナー」。読者から募集した赤ちゃんの写真とコメントを紹介していました。記憶にある人もいるかもしれませんね。

「1994年に娘が、1997年に息子が、こちらのコーナーに載りました」とメールをくれたのは嵯峨裕美子さん。

「2人とも1歳の誕生日の写真を掲載していただきました。今もその記事を大切に残しています。見ると懐かしく、新聞に掲載されたという喜びも感じます」

「リビングサロン」で譲り受けた猫との暮らしが10年に

「子猫のときは病気がちでしたが、すっかり元気に。ハルがいない生活は考えられません」
という大野栄子さんと夫の浩治さん
大野家にやってきたころのハル

大野栄子さん家族と雄猫・ハルとの出あいは10年前。「リビングサロン」に掲載されていた「子猫を差し上げます」という広告がきっかけでした。

「先方に連絡をしたところ、3匹のきょうだい猫を連れてきてくださって。その中で一番弱々しかった子猫が娘の膝の上に乗ってウトウトしだしたんです。それで、娘が『この子にする!』って。それがハルです。娘に決定権があるってわかっていたのかも(笑)」

針金のようにやせていたハルは、今や体重7キロの堂々とした体格に。

「重くて抱っこするのも大変ですが、それがまたかわいい。ハルは家族の中心で、癒やしの存在です。あのとき思い切って連絡をして良かったです」

京都のキャッチフレーズが2016年のカレンダーに採用

6歳プラスのとりとんさんの部屋には、6年たった今もこのカレンダーが飾られているそうですよ

2015年10月31日号で、「2015年〝京都〟のキャッチフレーズを募集します」という告知をしたところ、908作品の応募がありました。

同年の年末には、そのうちの12作品を掲載した「リビング読者が考える 京都のキャッチフレーズカレンダー」を制作。12月のカレンダーに掲載したのが「京都 次の千年へ」でした。

作者の6歳プラスのとりとんさんは、「実は、数点応募した中で一番ダメだと思っていた作品だったので、自分の感性がわからなくなりました」と笑います。

改めて、この作品に込められた思いを聞いてみると—。

「西暦794年から1869年まで、1075年間も首都を務め上げた京都だけが使えるフレーズだと思いました。1000年も首都でいられた都市は世界的にみても価値があるのではないでしょうか。今後の京都の発展を祈願して作ったものです」

「私たち、取材されました!」

紙面には、これまでに多くの読者に登場してもらいました。
こんなテーマで、こんな人たちも紙面を飾ってくれましたよ。

●2008年9月20日号
「家族の誕生日の過ごし方」

●2010年5月22日号
「ウチのハンバーグ」

●2016年年末年始号
「夢や目標は? 私の2017年」

磯部亜衣さんが初めて紙面に登場したのは2006年新春号。「地元のお気に入りスポット」というテーマで、当時6歳の息子・一真くんとともに京都御苑を紹介してくれました。

この後も夫の貴志さんも含め、磯部さん家族はたびたび紙面に登場しています。「家族の誕生日の過ごし方」特集(2008年9月20日号)では毎回記念写真を撮っていること(現在も継続中なんですって!)、「ウチのハンバーグ」特集(2010年5月22日号)では一真くんのために考案した「サバ缶ハンバーグ」のレシピを教えてくれました。

「10年以上にわたり、さまざまな取材を受けるなかで息子の成長を感じることができました。最初のころはモジモジしていたのですが、回を重ねるうちに自分からカメラマンさんにしゃべりかけたり、きちんと取材に対応できるようになったり。そういう姿を目にするたびに大きくなったなと感じていました」

2020年、一真さん(中央)の成人式の日にパチリ。それから2年。今年、一真さんは社会人に、そして磯部さん夫婦は銀婚式を迎えるそう。今回、この写真を提供してもらった際、「家族の節目の年に、またこうして家族の思い出ができてうれしいです」とメッセージをもらいました


●2016年2月13日号
「地元のここが好き!」

読者が〝わがまちサポーター〟となり、地元の魅力を伝える特集で登場した高向正和さん。

高向さんが紹介してくれたのは、自身が企画したイベント「だいごキャンドル」です。地域住民の思いが書き込まれた紙コップにキャンドルをともすというもので、地域のつながりを生み出したいと2015年から毎年3月に開催しています。

「自らがかかわる地域での取り組みが採用・掲載されて本当にうれしかったです」

これがきっかけで、その後、毎年のように紙面の催しコーナーで取り上げるようになったんですよ。

「今年で8回目となり、地域には徐々に根付いてきたかなと思っています。一番の目標は、ずっと続けることです!」

過去のイベントの様子

●2016年11月5日号
「男心をくすぐるコレクション」

「夫は100本以上のペンを持つコレクターです」。2016年11月5日号で、そんな推薦コメントとともに紙面に登場してくれた坂口さん夫婦。妻の知子さんは、「『記事を見たよ』と、昔の職場の仲間から久しぶりに電話や手紙をもらったり。紙面に出たことで、懐かしい人たちとうれしい時間を持てました」

プレゼント
「紹介されているフェアやツアーを利用したこともありますが、13年くらい前には高級焼き肉店の食事券が当たりました! すごくおいしかったので、周りの人にもかなり勧めました」(けいぴょん・50歳)
求人
「2005年秋ごろ、リビング求人案内で、自分の特技を生かせるすばらしい仕事に巡り合うことができました。あれから16年の歳月がたちましたが、今も変わらず楽しく仕事に励んでいます。リビング求人案内があったからこその幸運です」(ES・64歳)
レシピ
「親子丼を作れなかったのですが、2009年3月7日号の『知りたい! 丼の極意』で紹介されていたレシピのおかげで作れるようになりました。ほかの料理レシピも残しています」(ももこんぐ・48歳)
占い
「占いコーナーは必ず見ています。当たるとか当たらないとかではなく、行動を決める際の参考にしています」(あきらモール・62歳)
展示・販売会
「6年前の8月ごろ、京都リビング新聞社で行われるランドセルの展示・販売会の記事が載っていました。翌春、長男が小学校に入学予定だったので、家族で見に出かけてランドセルを購入。選んだ黒いランドセルはとても軽くて、質も良いものでした。長男は今年の3月に卒業しましたが、6年間劣化せず使用できたのが良かったです」(黒色ランドセル・43歳)
グルメ
「5年ほど前、『リビング京都』に載っていたホテルのランチ情報を見て、男友達と食べに行きました。のちに、その彼は私の夫に。『リビング京都』のおかげです!」(UM・38歳)
レジャー
「舞鶴のグルメや舞鶴赤れんがパークが紹介されていた記事を見て、家族でお出かけ。現地では『舞鶴赤れんがガイドツアー』に参加。ガイドさんの話がとても面白く、楽しい時間を過ごすことができました。ツアーの終わりにガイドさんにどこから来たかを話すと、偶然にも、わが家の近所のお店で働いていたことがあると聞いて、お互いびっくり! ご縁を感じました」(うさのみぃ・53歳)
買い物
「昨年、広告を見て行ったメガネ店で気に入った1本に出あえました。商品説明が詳しくて、専門店ならでは。いろいろと比較検討ができました」(Fernand・57歳)
住宅設備
「1年ほど前のことですが、紙面を見て専門店にトイレの設置をお願いしました。出張料・見積もりは無料で、1年たった今も使い心地は快適です」(健康おたく・78歳)
かけいぼ診断
「私は人見知りで、なかなか職場の人とも打ち解けることができませんでした。ですが、3年ほど前。『かけいぼ診断』に投稿をしたことがある同僚と、その話がきっかけで話すようになりました。今ではとても仲良くさせてもらっています」(KY・40歳)
編集部から
お寄せいただいた数々のエピソード。一つ一つ読んでいると、「リビング京都」が皆さんの生活に密接にかかわっていることを改めて感じられました。2022号分の感謝とともに、これからも地元の役立つ情報を発信していきます。その中から、すてきな〝縁〟がたくさん生まれますように。2023号からも、末永くよろしくお願いします!

(2022年5月7日号より)