京都市で、長岡京市で、向日市でひな人形展開催

2022年2月18日 

リビング編集部

3月3日の桃の節句に合わせて、各地でひな人形の展示が開催。個性豊かな人形に出合えますよ。

※訪問時はマスクの着用を

年代によって異なる様式や衣装

「雛人形名品展」

京都文化博物館の「雛人形名品展」では、江戸時代から現代までのひな人形を公開。立ち姿で並ぶ「立雛」、町家で好んで飾られたという「享保雛」や「元禄雛」、公家の衣装や髪形を忠実に再現した「有職(ゆうそく)雛」などが並びます。

ほかにも、素朴な形の「天児(あまがつ)」や「這子(ほうこ)」、御所を模した「御殿飾」といった作品が。

時代ごとの異なる様式や表情に注目するのも面白いですね。

江戸時代後期の「雛人形 有職雛(小直衣雛)」

〈期間〉4月3日(日)まで。午前10時~午後7時30分(入室は7時まで)、月休 ※祝日の場合は翌日休
〈料金〉大人500円、大学生400円、高校生以下無料
〈会場〉京都文化博物館(中京区三条高倉、地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩約3分)
〈問い合わせ〉TEL:075(222)0888
〈ホームページ〉https://www.bunpaku.or.jp/

町家があでやかな空間に

「ふれあいひなまつり」

地元の住民から寄贈されたひな人形を集めた「ふれあいひなまつり」が、神足ふれあい町家で行われています。

江戸時代末期、西国街道沿いに建てられたこちらでは、小さな人形や動物の飾りを糸でつり下げる「つるしびな」が出迎えてくれますよ。明治時代初期から昭和までの12組の段飾りを展示。家事が上達するようにとの願いから、鍋や食器といった台所用品の飾りも。

町家に広がるあでやかな空間を楽しんで。

色鮮やかな「つるしびな」は市民からも好評

〈期間〉3月6日(日)まで。午前9時~午後6時(閉館)
〈料金〉無料
〈会場〉神足ふれあい町家(長岡京市神足2-13-10、JR「長岡京」駅から徒歩5分)
〈問い合わせ〉TEL:075(951)5175
〈ホームページ〉https://fureaimachiya.com/

さまざまな人形が座敷に勢ぞろい

「永々棟のひなまつり」

日本画家・山下竹斎の邸宅兼アトリエとして、大正時代に建てられた木造家屋を改修した「平野の家 わざ 永々棟」。

風情ある座敷に、「有職雛」「古今雛」といった、多くのひな人形が勢ぞろい。丸い顔に、細い目元と小さな鼻が特徴の「次郎左衛門雛」は愛らしい雰囲気です。間近でじっくり鑑賞を。小さいながらも精巧につくられた調度品、市松人形や西洋人形もあります。

「次郎左衛門雛」。京都の人形師・雛屋次郎左衛門が製作を始めたそう

〈期間〉2月25日(金)〜4月3日(日)の金土日祝。午前10時~午後5時(受け付けは4時30分まで)
〈料金〉大人800円、大学生・高校生600円、中学生以下無料
〈会場〉平野の家 わざ 永々棟(北区北野東紅梅町11、市バス「衣笠校前」停から徒歩3分)
〈問い合わせ〉TEL:075(462)0014
〈ホームページ〉https://waza-eieitou.com/

「源氏物語絵巻」に見立てた飾り

「ひな人形展」

明治時代を中心としたひな人形が並ぶ、向日市文化資料館の「ひな人形展」。

紫宸殿(ししんでん)に見立てた「源氏枠飾り」は、天井を描かない「源氏物語絵巻」の構図と似ていることから、その名が付けられたそう。御殿の中の、華やかな内裏びなや三人官女にも注目。

大名行列をする「芥子(けし)人形」も飾られます。全長約2センチほどの小さな人形は、見る人の心を和ませます。

「源氏枠飾り」。江戸時代後期から大正時代まで関西で流行しました

〈期間〉3月27日(日)まで。午前10時~午後6時(入館は5時30分まで)、月休 ※祝日の場合は翌日休
〈料金〉無料
〈会場〉向日市文化資料館(向日市寺戸町南垣内40-1、阪急「東向日」駅から徒歩8分)
〈問い合わせ〉TEL:075(931)1182
〈ホームページ〉https://www.city.muko.kyoto.jp/kurashi/bunka/

(2022年2月19日号より)