直行バスに乗って紅葉に染まる高野山へ

2021年11月1日 

リビング編集部

秋は美しい紅葉の景色も楽しみ

秋は美しい紅葉に彩られる高野山。例年、10月下旬から11月上旬が見頃で、山全体が鮮やかに染まります。

高野山は1200余年前、弘法大師空海が開山した真言密教の聖地。標高約1000mの山々に囲まれた山上盆地に広がり、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録されています。

19の堂塔が立ち並ぶのは「壇上伽藍(だんじょうがらん)」。弘法大師が真言密教の根本道場を開くにあたり、最初に整備に着手した場所です。

樹齢400年を超える杉木立の参道が続く「奥之院」は、「壇上伽藍」とともに二大聖地として信仰を集める場所。「奥之院」の最奥に位置する「御廟(ごびょう)」では、今も弘法大師が瞑想(めいそう)を続けているとされています。

ランチは宿坊で彩り豊かな精進料理を

高野山の117の寺院のうち、51の寺院が宿坊に。ランチに精進料理が味わえる宿坊もありますよ。高野山の精進料理は「五味・五法・五色」を基本とし、味付け、調理方法、色彩バランスを大切にしています。肉や魚などは使われていないものの、参拝者への振る舞い料理をルーツにしているとあって、さまざまな料理が並びます。高野山ならではの、彩り豊かな料理を味わいましょう。

写経や阿字観(真言宗に伝わるめいそう)などの修業体験ができる宿坊も。ゆったりと過ごすなら、宿泊するのもいいですね。非日常的な空間での体験を通し、心身ともにリフレッシュできそうです。

宿坊で精進料理、宿泊に関する問い合わせは「(一社)高野山宿坊協会」=TEL:0736(56)2616=へ。

高野山の精進料理。しっかりとした味付けと色彩の豊かさが特徴です

1日2便、11月28日(日)まで毎日運行

直行の高速バス「京都高野山線」は、「京阪バス」「南海りんかんバス」が共同で、2021年11月28日(日)まで毎日運行。京都から高野山までは乗り換えなしで約2時間30分。乗り場はJR「京都」駅八条口と、第二京阪道路「高速京田辺」バス停です。1日2便運行。日帰りは現地に5時間滞在可能です。

全席指定制。バス車内は換気装置の常時作動や消毒などの対策も実施。
乗車券の予約など詳細は「和歌山県観光連盟」のウェブサイトで。「京阪高速バス予約センター」=TEL:075(661)8200=でも予約OK。

弘法大師空海の食事を「御廟」へ運ぶ僧列

問い合わせ

和歌山県(観光振興課)

和歌山市小松原通1丁目1番地
TEL:073(441)2775

(2021年10月30日号より)