ネットで町の魅力を発信!

2021年5月28日 

リビング編集部

リアルなイベント開催や観光誘致が難しい今。「それならばインターネットを通じて町を盛り上げよう!」。そんな各自治体の取り組みを取材してきました。

from 中京区

中京区応援サイト「なかなか中京」

昨年の9月にリリースされた中京区応援サイト「なかなか中京」。コンテンツの一つ、「頑張る中京人(ビト)・魅力再発見」では、区内の店舗や寺社など20カ所を〝区民ライター〟が取材し、コロナ禍における苦労や努力などリアルな声を伝えています。「前向きな取材先の様子に、逆に元気をもらった区民ライターも」とは中京区役所地域力推進室の松岡さん。

「頑張る中京人・魅力再発見」では区民ライターが各店を取材

ほかにも区内の生花店8店が動画でレッスンする「おうちでできるフラワーアレンジメント教室」、区内の商店街や伝統産業の紹介、京都精華大学の学生の協力による「中京の風景塗り絵」などバラエティー豊か。内容も随時更新されています。

「中京の風景塗り絵」は着色見本も。印刷して楽しんで
「中京の風景塗り絵」は着色見本も。印刷して楽しんで

「〝中京ってなかなかいいね〟と思ってもらえるよう、これからもたくさんのがんばる区民を紹介していければ」

●問い合わせ/中京区役所地域力推進室企画担当=TEL:075(812)2421

なかなか中京
https://www.city.kyoto.lg.jp/nakagyo/page/0000273383.html


from 伏見区深草

VRで体感「伏見深草バーチャルウォーカー」

立ち並ぶ千本鳥居、木々に囲まれた奥の院。伏見稲荷大社にいるかのような臨場感を味わえるのが、昨年12月に完成した観光サイト「伏見深草バーチャルウォーカー」です。深草エリアの8カ所を高精細の360度パノラマのVR(仮想現実)で見ることができるというもの。伏見区役所深草支所地域力推進室の髙田さんに話を聞くと、「陸軍の庁舎として建てられた『聖母女学院』や老舗の和ろうそくの工房内部など、普段はなかなか見学できない場所もリアルに体感できます」とのこと。

こちらは「瑞光寺」。360度見渡せ、普段は見られない角度から文化財を堪能できます

各所へのアクセス情報も掲載されていて便利

「歴史散策コース」「疏水沿いお散歩コース」など四つのウオーキングルートとともに多彩なスポットも紹介。「地元の歴史に詳しい団体に協力をお願いし、深草の魅力が伝わる場所をピックアップしました。一つ一つ解説付きなので、歴史や見どころもチェックしてくださいね」

●問い合わせ/伏見区役所深草支所地域力推進室まちづくり推進担当=TEL:075(642)3203

伏見深草バーチャルウォーカー
https://kyoto.pictures/fukakusa/


from 宇治市

宇治市プロモーションゲーム「宇治市~宇治茶と源氏物語のまち~」

〝ナゾの大魔王〟に乗っ取られた宇治市を取り戻すため、平安貴族の「ケマリオ」が町を駆け巡る! これは、宇治市プロモーションゲーム「宇治市〜宇治茶と源氏物語のまち〜」のお話。「クラウドファンディングも活用し、昨年7月にリリース。以来約3万人に楽しまれています」。そう話すのは、宇治市秘書広報課の田中さん。

「三室戸寺」「宇治川の鵜飼い」などのほか、「萬福寺」の開祖・隠元禅師が日本に持ち込んだとされるレンコンやタケノコなども登場

コントローラーは宇治茶の茶わんと茶団子とユニーク

スマートフォンにダウンロードするもので、プレーヤーはゲームを進めながら宇治の名所・名物にも触れられる仕組み。「賛否両論ですが、SNSなどで多くの反響がありました。今後もこの情報拡散力を活用していきたいですね。最終ステージをクリアした人だけが聞ける、宇治市出身のアーティストのオリジナルソングもお楽しみに」。実際に町を巡って集めるデジタルスタンプラリー機能もあり。

●問い合わせ/宇治市秘書広報課=TEL:0774(20)8704

宇治市プロモーションゲーム
https://www.city.uji.kyoto.jp/site/game-of-uji2020/

(2021年5月29日号より)