長岡京市の親子のひろば「ひなたぼっこ」

2021年4月2日 

リビング編集部

週1、2回、親子で気軽に参加できる〝ひろば〟が開催されています。子どもが遊んだり親がおしゃべりしたりして過ごせる会「ひなたぼっこ」を取材しました。

撮影/桂伸也

毎週月曜日はふれあい遊びや季節の工作などをする〝遊び場〟

長岡京市久貝地区の「みんなのお家」。かつての都・長岡京の発掘者である故中山修一さんの生家の一部が改装され、地域住民が集う場として開放されています。こちらで週に1、2回実施されているのが、親子のひろば「ひなたぼっこ」です。

「みんなのお家」の外観

主催は、同会代表の田畑靖代さんと小林めぐみさん。毎週月曜日は主に0〜2歳の未就学児と親など、誰でも参加できる〝遊び場”が開かれ、手遊びや人形劇、季節の折り紙、工作などで遊ぶことができます。ほかに、赤ちゃんを対象とした企画などが水・金曜日に実施されることも。

(左から)「ひなたぼっこ」の田畑さんと小林さん(撮影のためマスクを外しています)

2月の取材時(水曜)は「味噌仕込み」を企画。隣接する畑で作物を栽培、収穫している「みんなのお家 畑プロジェクト」とのコラボ開催です。参加していたのは親子連れやおばあちゃんと孫、小学生の子どもがいるお母さん一人と世代もいろいろ。同プロジェクトの渡海敦子さんからみそ造りを教わり、子どもたちも大豆を踏んだり容器に詰めたり。和気あいあいと盛り上がっていました。

「味噌仕込み」の様子
だんご状にした大豆とこうじを、隙間なく容器に詰めていきます
子どもたちは遊んだり様子を見に来たり自由に過ごします

「民家のような場所で子どもと遊べるのが珍しくて訪れるようになりました」と洛西地域から来ているという人や、「いろんな方とお話しして気分転換になっています」という声もありました。


ほっと安らぐ親子の居場所に

おもちゃは田畑さんの私物や利用者からの寄付。「子どもの成長が見られるのも喜びです」(田畑さん)

「縁側から日が差して、ぽかぽかと穏やかな気持ちになれる場所が活動にぴったりと思って。ひなたぼっこの名前の由来です」。そう笑いながら、子どもと遊ぶ田畑さん。

同市で保育士として働いていた田畑さんは、京都市の子育て支援施設での経験もあるとか。教え子のお母さんだった小林さんとともに、子育てに悩む人により密接に関わりたいと始めたのが「ひなたぼっこ」でした。

「子どもの遊び場としてだけでなく、育児に疲れたときもほっと安心できて、気軽に相談しに来れる場所をつくりたかったんです」(田畑さん)

子育て関連の講演や絵本の会、コンサートなど、さまざまな人と協力して行う催しもあるそう。

「大きなイベントをするわけではないけれど、悩んだり何かあったときに、ふと思い出して行ってみようかなと思える存在でありたいですね」

現在は、午前10時〜正午と午後1時〜3時の二部制で、各定員8組のため事前予約が必要。親子一組につき、参加費(保険代、行事費)100円。企画により別途参加費がかかる場合があります。

開催日など詳細は、maiyuikobukuro@yahoo.co.jp=へ。
ブログ(https://ameblo.jp/hinatabokkococoro)でも活動の様子を紹介中。

(2021年4月3日号より)